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鋼の心 ~Eisen Herz~ 「犬子さんの土下座ライフ」特別編 -遠征編- ※土下座さま/著 ネタバレ解禁につきあとがき差し替え。 「ここが天海神姫センターですか」 「はい、リアルバトルオンリーの容赦なき戦場で、ツワモノどもが切磋琢磨する修羅の国です」 「うーん、確かに様々な上級者の方の胸を借りることは出来そうですが……正直不安ですねぇ」 「大丈夫ですよ! 私はLPの豊富さには定評のあるハウリンタイプで、しかも今までの戦績は全戦全損敗北なためその成長もハンパなく、打たれ強さには自信がありますから!」 「冷静になると、あまり威張れた話ではありませんねぇ」 「うう、お恥ずかしい限りです……ですが! 今日ここで修練を積むことで、きっと明日は新しい自分に変わっていけるものと信じています!」 「そうですか……でしたら僕はもう何も言いません。全力でサポートしますから、頑張って来てください!」 「はい!」 「ネメシスだー! ネメシスが出たぞー!」 「マジかー!」 「ジーザス!」 「ま、待ってくれ! 中に、中にまだ俺の種子が……!」 「もう手遅れだ、諦めろ!」 「そ、そんな……種子、種子ぉぉぉぉぉ!」 「こっちには化け猫が出たぞー!」 「オーマイガッ!」 「俺、このバトル終わったら猫子にコタツクレイドル買ってやるって約束してたんだ……」 「くそう、やってやる、やってやるぞ!」 「すまない兎子……! 勝ってこいなんて言って、俺が悪かった! 俺が悪かったから…… どうか無事に、無事に戻ってきてくれ、たのむ……!」 「曲射が、曲射がどんなに逃げても追いかけてきて……物影に隠れても平気で狙ってきて…… いやあああああああああああああ!!」 「落ち着くんだ鳥子! もうバトルは終わったんだ、終わったんだ!」 「マスター、そっち大丈夫? トラップない? トラップないよね? あ! 今私の後ろでトラップ仕掛けられたかも?! マスターはそっち見ててね?! 絶対だよ?! 絶対目を離しちゃダメだからね? 目を話したらその隙にトラップで囲まれるんだから……!」 「いやだから黒子、バトルはもう終わっってるって」 「こっち向いちゃダメー!! トラップしかけられちゃったよ、囲まれた、囲まれちゃったよどーすんのよマスター?!」 「くそ、今日はなんて日だ……!」 「おい! こっちじゃポン刀持ったアーンヴァルとやたら素早いサイフォスが狩り物競争してるぞ?!」 「……中の奴らの冥福を祈ろう」 「勝手に殺すな?!」 『No3エリアの戦闘が終了しました』 「丑子! 大丈夫か丑子?!」 「ま、ますたぁ……わたし、ますたぁの武装神姫になれて……幸せでした……がくっ」 「丑子ーーーーーーーーーーーー!!」 「あれ……? なにも見えないよ……何も聞こえないよ……マスター、どこですか、マスター……?」 「ここだ……俺はここにいるぞ……よく頑張ったな、もういい、もういいんだ、ゆっくり休むんだ……」 「ご主人様ー……パインサラダ作る約束、守れなくてごめんなさい……」 「そんなこと気にするな! そんなものいつでもまた作れるじゃないか!」 『予約ナンバー121~132の方は、対戦スペースへお入りください』 「いやああああああああああ!! もういやあああああああああああ!!」 「いかせない、いかせないぞ俺の騎士子は?!」 「あ、俺いま急用ができたわ。帰ろっと」 「ふ、震えてなんていませんよ? これは武者震いですったら」 「あ、マスターなんか前の人が次々帰っていきますよー♪ 得しちゃいましたね♪」 「バカ! 俺たちも帰るぞ!」 「…………………………」 「…………………………」 「……帰りましょうか?」 「はい♪」 遠征編――完! 鋼の心 ~Eisen Herz~へ戻る 犬子さんの土下座ライフ。へ進む はい。と言う訳でネタバレのお時間です♪ ALCの作と見せつつ、実は土下座さまの作品だったりする本作。 果たして何割ほどのマスターさんが気づかれたのでしょうか? まあ、文体がぜんぜん違うのでもろばれだったような気もいたしますが…。 ALCに暖かなイメージのSSは無理だ(泣)。 かねてよりの告知どおり、一週間ほど経ったので驚愕の事実を公表するにいたった訳であります。 ご意見、ご感想、愛の告白、その他諸々…。 土下座さまへどうぞ。 ちなみにALCはあとがきを書いただけで御座います。 何にもしてない楽ちん楽ちん。 おまけに本文の修正まで土下座さまにやって頂いたとあっては…。 さて、どんな恩返しをいたしましょうかね?
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「相手を寄り付かせないで倒すパルカで」 「…お兄ちゃん。ありがとう、嬉しいです!」 左肩で、頬を桃色に染めながら喜ぶパルカ。 まぁ喜んでくれるのは嬉しい。 だけど他の三人は少し残念そうな感じだ。 『後で他の奴等と戦うから、その時にな』と言うとパア~と明る表情になる神姫達。 さて、そろそろ対戦するか。 装備…よし! 指示…よし! ステータス…よし! パルカを筐体の中に入れ、残りの神姫達は俺の両肩で座ってパルカの観戦をする。 「パルカ、頑張れよ!」 「うん!お兄ちゃん、私頑張るから!」 「相手を接近させないように弾幕を張るのよ!」 「一番最初のバトルであたしの妹なんだから!姉のボクを恥じかかせるなよ!!」 「負けそうになったらパルカの巨乳で相手を翻弄させるのもアリよ~!」 「ルーナさん…さすがにそれはちょっと…」 パルカは少し心配そうにしていたが、頑張なりな笑顔を俺に見せ筐体の中へと入って行く。 気がつくと俺は両手で握り拳をつくっていた。 いつになく俺の心は興奮していたのだ。 何故だろう? 多分、誰かを応援している事によって熱くなっているのかもしれない。 それとパルカに勝ってほしい、という気持ちがある…かもなぁ。 俺は筐体の方に目を移すと中には空中を飛んでいる二人の武装神姫達が居た。 READY? 女性の電気信号がの声が鳴り響き、一気に筐体内の中が緊張が走る。 勿論、外に居る俺達もだ。 FIGHT! 闘いの幕があがった。 お互いの距離150メートルからスタートして、敵のストラーフが接近しパルカは後方に後退する。 敵のストラーフが総重量的に重いせいか、二人に間の差がひらく。 距離250メートルぐらいの間合いかな。 「お願い!当たって!!」 パルカは“ヘルゲート”アサルトブラスターを取り出しババババ、と連射する…が。 「へっへ~んだ。そんなじゃ当たらないよ~だ」 余裕綽々で避ける敵のストラーフ。 回避した後はすぐさま間合いを詰めパルカに近づく。 「ッ!?これなら!」 すぐさま“ヘルゲート”アサルトブラスターをしまうと“ピースビルダー”リボルバーを二丁取り出した。 二丁拳銃か!? パンパン! 「ヒョイ、ヒョイ、と。楽勝ー」 慌てて撃ったためかパルカの攻撃はミスした。 クッ! このままではマズイ! そう思った瞬間。 間合いの距離は50メートルぐらいになっていた。 「クラエー!」 「!?」 敵のストラーフはDTリアユニットplusGA4アームのチーグルで攻撃しようとした。 「間に合って!」 “ヘルゲート”アサルトブラスターを再び取り出し自分に迫ってきてるチーグルに縦に向けた。 ガキャン! 筐体の街の中でとても鈍い音が響いた。 何故そんな音がしたのか。 それは“ヘルゲート”アサルトブラスターを盾にして、間一髪の所でチーグルの攻撃から逃れたのだ。 しかし、“ヘルゲート”アサルトブラスターを盾にしたおかげで、もう銃としての機能は失われていた。 あんなボロボロじゃあ撃てないだろう、DTリアユニットplusGA4アームのチーグルでの攻撃は破壊力抜群という訳か。 パルカは間合いを詰められてしまったので後方に下がる。 しかし、敵のストラーフはそれを許さない。 アングルブレードを取り出しパルカに再び攻撃しようとしたのだ。 「ッ!」 「避けるなよ~」 ギリギリの所でかわす事が出来たパルカは更に間合いを広くしビルの背後に隠れてしまった。 「…お兄ちゃん。助けて、お兄ちゃん…怖いよー…」 ビルの背後で声を殺しながら無くパルカ。 しかも俺に助けてを求めている。 畜生! 助けてヤりたい所だが俺にはどうする事も出来ない。 …いや、まだ助けてあげる事は出来る。 けどその方法は…負けを意味をする『降参』だ。 どうする、俺。 私的には勝ってほしい。 だが、これ以上パルカが傷つくのをただひたすら眺めるのは嫌だ。 「パルカ、聞こえるか?」 「お、お兄ちゃん!」 俺の声に気づくとパルカの目から更に涙が流れる。 可哀想に…よっぽど怖かったのだろう。 「今すぐ降参の意思を相手に示すから待ってろ」 「えっ!?なんで降参するの!」 「そうすればお前が怖がる必要は無くなるからだ。無理にバトッたってしょうがないだろうが」 「お兄ちゃん…」 「それにお前が泣いて苦しんでいる、姿なんか見たくないんだよ」 「………」 「ナッ。だからパルカはそこで待っ」 「お兄ちゃんは私に『頑張れよ』を言ってくれました」 俺の言葉を途中で遮ったパルカは俯きながら次々に口を開く。 「あの時、私は『あぁ、お兄ちゃんに期待されてる。頑張らなくっちゃ!』と思いました。…だから今が頑張る時です!」 バッ、と俯いた顔を俺に見せたパルカの顔は涙目でもキリッとした顔をしていた。 今までオドオドしていたパルカを見てきたが、ここまでシッカリとしたパルカは初めて見た。 フッ、パルカがそう言うなら俺は何も言うまい。 「なら、頑張って行ってこい!パルカ!!」 「はい!お兄ちゃん!!」 ビルの背後に隠れのをヤメて敵のストラーフに自分の姿を現す。 すると敵のストラーフがニヤついた顔で。 「アンタのオーナーも貧弱ね。さっきまで降参するかしないか悩んでいたよ。でもそう考えるのも無理もない話。貴女、弱いし」 「お兄ちゃんの悪口を言わないで!」 ブオン! 「ヘッ…ちょっとー!?!?」 パルカが敵のストラーフに投げつけたのはモアイ像だった。 モアイ像は固形燃料ロケットおよび整流装置およびアクティブセンサーが内蔵されておるので殆どミサイル状態。 つか、ミサイルと変わらない。 でも命中率が-125なので敵のストラーフに避けれてしまった。 「ちょっとアンタ!危ないじゃ、キャーーーー!?!?」 「えいえいえいえーーーーい!!!!」 次々と敵のストラーフにモアイ像を投げつけるパルカ。 実はパルカの頼みで出来るだけ武器のモアイ像を装備させていたが…これは中々シュールな光景だ。 だって沢山のモアイ像が敵のストラーフに向かって飛んで行くのだから。 ていうか、パルカが投げすぎて近辺はそこらじゅうモアイ像だらけだ。 外れたモアイ像はビルを破壊したり道路を破壊しながら落ちてぶつかっていく。 …ホント、シュールな光景だ。 あ、モアイ像で思いだしたんだけど。 このデザインのモアイ像。 コ○ミ株式会社のゲーム、『GRADIUS』に出てくるあれだろう。 特に指摘するのなら、PS2のGRADIUSⅢで出てきて、宇宙の中でクルクルと回転しながら口から子モアイ像を吐き出して攻撃するアレ。 因みにあのシューティングゲームは大好きだ。ファミリーコンピュータからPSPまで持ってるぞ。 ってそれは置いといて…しかし、モアイ像の何処を気にいったのだろうか、パルカの奴は。 後で聞いてみるか。 「これで、最後よーーーー!!!!」 「イヤーーーーこれ以上は止めてー!!!!」 ありゃりゃ。 敵のストラーフは戦意喪失してしまったようだ。 それもそうだ。 なんたってモアイ像が飛んでくるのだから。 ん? 筐体の俺の方についてるコンソールを見ると相手からの通信が出ていた。 ん、と何々…。 俺はコンソールを見るとそこには『降参』の文字が浮かび上がっていた。 それはこちらの『勝利』を宣言する言葉。 すぐさま俺はパルカにこの事を告げようとした。 「パルカ、戦闘中止だ!相手のオーナーが降参したんだ!!」 「…え?それは本当ですか??」 最後のモアイ像を投げつけようとしていた動作を途中で止め、俺見ながらキョトンするパルカ。 「ああぁ。本当だ、俺達の勝ちだ」 「や、やったー!勝ったんですね、私!!」 筐体の中で俺の事を見ながら喜ぶパルカ。 俺も自分の神姫が勝った事が嬉しくて微笑む。 両肩にいるアンジェラス達も喜びはしゃいでいる。 そうか…。 これが武装神姫の楽しみ方か。 確かにこれは楽しい。 おっと、パルカを筐体から出さないといけないなぁ。 筐体の出入り口に右手を近づけると勢いよくパルカが飛び出して来て俺の右手に抱きつく。 そのまま俺は右手を自分の目線と同じぐらい高さまで持っていきパルカを見る。 「よく頑張ったな、パルカ」 「はい!私、お兄ちゃんの言葉が励ましになって頑張る事が出来ました!!」 「そうか。そいつはよかったな。これはご褒美だ」 「あ、あうぅ~」 俺の右手の手の平に乗ってるパルカの頭を左手の人差し指の腹の部分で撫でる。 撫でているとパルカが俺の指を掴み自分の胸にそっと押さえるつける。 うわっ、パルカの巨乳が…物凄く柔らかい。 「あの、お兄ちゃん。頭を撫でるより、私の胸を触ってください」 「なんでまたどうして?」 「そっちのが気持ちいいからです。ご褒美なら…いいでしょ?お兄ちゃん」 「う~ん、まぁいいよ。お前がそれで良いと言うなら」 「お兄ちゃん、ありがとう」 プニプニとパルカの胸を触ると押した方向に乳房が歪みエロスをかもし出す。 ウハッ、気持ち良過ぎだぜ。 つーかぁ、まるで俺がご褒美をもらっているような感じなんだけど。 「いいなぁ…。ご主人様、ご主人様、次の試合は私を指名してください。絶対勝ちますから!」 「あー!いいなぁ~パルカの奴~。よし!!次のバトルはボクが出る!!!」 「ダーリンのご褒美を貰うために頑張らないといけませんわね」 両肩で何やらパルカに嫉妬しているように見える三人の神姫達。 そんなにご褒美が欲しいのか? まぁ今日はトーブン、ここにいるつもりだから一応全員バトルさせてやるか。 すぐさま指を胸から離すとパルカが少し不満そうな顔しながら。 「え、お兄ちゃん。もうご褒美お終いですか」 「まぁね。解ってくれや」 「む~、分かりました。でも次にご褒美くれる時はもっと触ってくださいね」 「…善処します」 ちょっと疲れた。 体力が、というよりも精神的に…。 まぁいいか…、パルカが気持ち良くなるのなら俺はなにも文句は言わん それに胸を触った時のパルカはエロかったし。 また胸を触りたくなるような表情だった。 ここでまた再びパルカの巨乳を触ったりすると乗っている三人に何されるか解らないのでお触りはお預け。 パルカを右手から左肩に移動させ、俺は次の筐体に向かった。 闘いはまだ始まったばかりだ。 「さぁ行くぞ!俺達のバトルロンドの幕開けだー!!」 こうして俺達のバトルロンドがスタートした。 そしてこの日からパルカの二つ名が出来た。 名は『銀を操る者』…。
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「・・・・ねぇ、彩女」 「なんですかアメティスタ・・・よいしょっと」 「・・・・二人っきりだね」 「そうですね・・・・っと」 「バトルなんかやめてさ、二人でどっかいこうよ。ほらあそこ、ホテルあるよ」 「そうですか・・・・・・・よっと」 「・・・・・・・・おっぱい揉んでいい?」 「駄目です」 * ホワイトファング・ハウリングソウル * 第十三話 * 『黒衣の死神』 『都市ステージ』を、彩女とアメティスタは歩いていた。 ・・・いや、正確には歩いているのは彩女だけである。アメティスタは歩いていない。 ならば彼女はどうしているのか。 彩女におぶさっているのである。 「・・・いくらなんでもですね。・・・・よっと、こういう時くらい二本足にしたらどうですか・・・・っと」 「ヤだ。だってこのヒレはボクのトレードマークだよ? アイデンティティなんだよ? それに二本足にするには声を魔女にあげないといけないし」 そういうアメティスタの足は今もイーアネイラの装備であるティティスだった。これでは陸上で歩けないため彩女が背負って水場まで運んでいる。 「そもそも水中戦でもないのにイーアネイラ装備なのがおかしいんです。・・・っと。エウクランテだって水中専用じゃないんですよ。・・・よいしょ」 「知ってるけどさ。でもこれは外せないね。ある意味ボクの決意の証みたいなもんだし」 「だからって・・・っと。今襲われたらどうするつもりですか・・・っしょっと」 「大丈夫だよ。ボクらが敵に遭遇するのはピッタリ五分後、彩女がボクを公園の池に運び終わるのが今から二分後。三分の余裕があるよ」 「・・・便利ですね予知能力・・・・っと」 そう、今彩女とアメティスタは公園を目指している。 アメティスタが入れて戦えるような場所がそこしかなかったからだ。 ・・・余談だが戦闘用に武装をしたアメティスタは結構重い。今こうしている間にも、彩女の体力は削られ続けているのだ。 「便利とはいっても、このバトルの結果は見ないようにしてるよ。だってつまらないじゃん」 「それもそうですね・・・・よいしょっと」 彩女は掛け声と共にアメティスタを背負いなおす。 公園はもう少しだった。 「・・・・うん。ヴァーチャルとは言えやっぱり水に浸からないとね」 無事公園に着き池に入ったアメティスタはそういいながら水をすくった。 彩女はとっくの昔に公園を出て、敵を探している。 あと一分もすれば天使型の一撃を食らうだろう・・・・どうなるかはあえて予知しなかった。その方が面白いからだ。 「~♪」 彼女は鼻歌を歌いながらプチマシィーンズに指示を出す。その数凡そ十三。 公園中に散ったプチたちはそれぞれのポジションにつき、情報を送ってきた。 「・・・・ふぅん。西から来たか。とりあえず公園に入ったから・・・結界をはるか。あとはボクの闘いだね」 アメティスタがそういうと同時に、公園内に霧が立ち込める。 なんてことはないただの霧だ。 「・・・煙幕のつもりかしら?」 と、その霧の中、アメティスタのものではない声が響く。 声のしたほうへとアメティスタは顔を向け・・・一瞬その顔が強張る。 「煙幕じゃないんだけどね。・・・まぁ、似たようなもんかな? 始めまして、ボクはアメティスタ。キミは?」 「わたしの名前はルシフェル。悪魔型のルシフェルよ」 軽く霧が晴れ・・・ルシフェルの異形が姿を現す。 足はザバーカが装備され、素体の両腕はチーグルを装備している。その両手には巨大なリボルバーキャノンを持ち、腰にはデスサイズがマウントされていた。しかしなんといっても目を引くのは背中に取り付けられた巨大な羽であろう。 蝙蝠を思わせるそれは、正しく悪魔型たる彼女のために作られたかのように存在していた。その漆黒の羽は夜の闇を思わせる妖しげな色だった。 「・・・・いい趣味してんじゃん」 「それはどうも。それよりもそろそろ始めない? わたし達今日中にあと三回も戦わなくちゃいけないの」 ルシフェルはそういって、リボルバーキャノンの撃鉄を上げる。 「・・・いいよ。それじゃぁ・・・始めようかっ!!」 武装神姫・イレギュラーキャンペーンバトル アメティスタ対ルシフェル・・・開戦 前・・・次
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樫坂家の事情! 序幕~とある学生の夏休みにおける変化とその記録~ 一つの記録が語られ、これからの話が紡がれる。そんな日の朝、樫坂家にて。 「あ、今何時です?」 「………6時37分19」 「なんとか、読み終わったわね」 「もうくたくたなのです。充電しないとまずいのです…」 「その前に、マスターを起こさないといけませんわね」 「ますたーはくーたちがいないとろくに起きれないからねー」 樫坂家の夜が終わり、朝が始まるようです。 「とりあえず、ゆいなはいつものあれをするんだよね」 「いや、今日は投げるものが無いから出来ない」 「じゃあ今日はキュリアさんとリムさんがダイブするのです!」 「え?なんであたし達が?」 「こーれーぎょうじというものなんだよ」 「………フィーは?」 「さすがにふぃーはすれいぷにてぃがきけんだと思うんだ」 「そういう事ですので、お二人にお願い致しますわ」 どうやら主を起こす方法で話してるようです。 「というか、ならくーが行けばいいと思うんですけど」 「くーはにっきを戻すさぎょうがあるからむり」 「じゃあユイナさんとかは」 「私はフィーとスタンドライト戻すから。これ勝手に出した奴だし」 「う……シェラさんは?」 「私は「シェラは顔に落ちるからダメですわよ?」だからドジじゃないのです!」 「うー………仕方ないなぁ…」 「………諦めるか」 結局、キュリアとリムに決まったんだってさ。 さて、二人が落ちてくる前に起きるか。 ===終話=== 「まったく、お前ら少しは俺の事も考えろよなぁ……ねみぃ」 「うわ、マスターが自力で起きた!?」 「きょうはゆきでも降ってきそうなことがおきたとおもうんだ」 「それはそれで涼しくなると思うのです」 「お前らが酷いと俺は思うんだけど。とりあえずシェラは何か違うからな」 「ほえ?」 まぁいつもの事だからいいか。 「ってお前ら人の日記読んだろ?」 「なんの事かなー、くーわかんなーい」 「いや、くーが主犯なのは解ってるからな?」 「まぁ考えれば解る事だからね。こういう事するの大抵くーだし」 「大体くーちゃんなのです」 「間違いないですわね」 「………だな」 「あたしもフォロー出来ないですこれは」 「みんなしていじめるのってよくないとおもうんだ、泣いてやるぅ」 「わかったからお前らそろそろ下行け。着替えたい」 「マスター、クレイドル使いたいのですけど…」 「………あーもうわかったよ。俺が下りるからお前らちょっと待ってろ」 とりあえず久しぶりの学生服でも着てくるか…と思い部屋を出て2階から1階の居間に下りる事にする。 「それにしても…あいつら結局気づかなかったな…あの裏に書いてた事に」 読まれたら読まれたで恥ずかしい訳だが………あれ、なんかズボンのサイズ大きいな… 「しかし……ほんと、色々あった夏休みだったな」 ユイナが来たことで、武装神姫を始める決心がついて。 その次にシェラが来て、陽太と静香が目を丸くして。 初めてのバトルロンドで負けて、悔しそうにしてる二人を見て必死に戦術組んで。 その後、くーが現れて、なんだか色々考える事が多かったけど俺のとこに来て。 それで、くーの事で静香に怒られて敏章さんに出会って、フィーが来て。 色違いって呼ばれるようになっていつの間にか色んな人と話すようになってて。 奥道さんに修理頼んで、陽太と稟に勝つ事が出来て。 シェラがリベンジして、萩河さんにキュリアを頼まれて。 あと、祭りがあって、クラスの馬鹿共と久しぶりに話して酔った勢いでリムを買って。 それで、最後の日曜日にはくーが俺と一緒に戦ってくれるようになって、ユイナ達も頑張ってくれたおかげで色んな人に勝つ事が出来た。 夏休みが始まる前は想像さえ出来なかったな、こんなこと。 「さて……学生にとっては変わらぬ幽鬱な一日。されど新たに踏み出す一日…てな」 うわ変なこと口走ってしまった… けど、今までと大きく違う生活が、また新たに始まるのも確かだよなぁ。 「………ま、あいつらが居るなら、悪くないな。これからの生活も」 とりあえず、学校行く前に寝かせるか………あれ?今何時だ? 序幕、完結。
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デザイナー 声優 神姫解説 性格セリフ一覧 親密度○時イベントのオーナーの呼び方 神姫ハウス内コミュニケーション ステータス情報 覚えるパッシブスキル一覧 神姫固有武器補正 神姫考察攻撃力 防御力 機動力 運用・総評 神姫攻略法 お迎え方 アップデート履歴 コメント デザイナー 島田フミカネ(ストライクウィッチーズ、メカ娘等) 声優 阿澄佳奈(ひだまりスケッチ:ゆの、WORKING!:種島ぽぷら、這いよれ!ニャル子さん:ニャル子、ささみさん@がんばらない:月読鎖々美、他) 神姫解説 アーンヴァルを3rd規格の素体ベースで新造し、武装も新たにリニューアルした最新モデル。前モデルよりクロスレンジ戦闘能力が強化され幅広い戦術が可能となっている。AI設定は素直なものとなっており、初心者オーナーでも扱いやすい神姫と言える。 名称:天使型アーンヴァルMk.2(てんしがたあーんゔぁるまーくつー) メーカー 素体:FRONT LINE 武装:FRONT LINE 型番:FL016 (FLO16とする記述もある) フィギュア発売:2010年7月15日(バトルマスターズ同梱)/2011年9月22日(フルアームズパッケージ)(バトルマスターズMk.2同梱) 主な武装:M8ライトセイバー(未使用時は両肩に装着。バトコンでは双斬撃武器) M8ダブルライトセイバー(二つのM8ライトセイバーを合体させた状態。バトコンでは双頭刃斬撃武器) GEモデルLS7レーザーソード(腕に固定する大型ソードだが、大型過ぎて取り回しに難あり。バトコンでは防具用武器) GEモデルLS9レーザーソード(上記ソードの欠点を解消した、手持ち式の大型ソード。バトコンでは両手斬撃武器) リリアーヌ(ビット。こちらは攻撃対象に直接斬撃攻撃をする。バトコンでは未実装) ココレット(ビット。こちらは攻撃対象に射撃攻撃をする。バトコンでは未実装) アルヴォPDW11(ハンドガン。バトコンでは片手ライトガン) アルヴォPDW11エクステンド(アルヴォPDW11に銃剣アタッチメントを装着した状態。バトコンでは未実装) GEモデルLC5レーザーライフル(一部パーツを変えてGEモデルLC7レーザーキャノンにできる。バトコンでは未実装) GEモデルLC7レーザーキャノン(一部パーツを変えてGEモデルLC5レーザーライフルにできる。バトコンでは防具用武器) ラファール(パーツの組み替えで生成する支援機。名前はフランス語で「疾風」を意味しており、同名のフランスの戦闘機も存在している。バトコンではアクティブスキル使用時に拝見できる) ※なお、彼女の武装アルヴォPDW11(ハンドガン)は同じフロントライン製神姫、天使コマンド型ウェルクストラの所持武装とまったく同名である。バトマスではDLC武器「アルヴォPDW11+アルヴォGB1ガンマウントブレイド」として収録されている。バトルロンドでもそうだったのでこの一致はミスなのか意図的かは不明。 通称「白子」「白子Mk.2」「しろにー」「あんばる(初代機と同じだが、偶に使われる事がある)」。 FRONT LINE社のベストセラー機種アーンヴァル系列の最新モデル。 初期モデルのアーンヴァルは、改修、追加パーツによるアップデートが限界を迎えていたため、素体を3rd規格で新造し、武装の機能を統合パッケージ化したもの。 初期モデルが戦闘スタイルによって選択していた単能武装を、個々のパーツに複数の機能を持たせることにより、一体の神姫が無理なく使えるサイズにまで小型化している。 スペック的には、これまで苦手としていたクロスレンジ戦闘能力が特に強化されマルチロール化した反面、単純な直線加速力、最高速度などは初期モデルに劣る。 また、アーマーパーツは組み合わせて支援機「ラファール」として運用可能であり、幅広い戦術を選択することが可能となっている。 本モデルはリリース後も随時仕様のアップデートを行っており、2041年時点においてはロールアウト時と比較して多彩な武装が可能となっている。 新たな追加装備としてバリエーション機であるテンペスタ(FL016/T)で試験的に採用された大型ウイング、脚部バランサーなどのパーツを同機の実績により正式導入。更に既存火器の機関部を流用した大型ソード・GEモデルLS9レーザーソード、長距離用ランチャー・GEモデルLC7レーザーキャノンを採用し、クロスレンジからロングレンジまで広い範囲において攻撃力が上昇している。 基本AI設定は初期モデルを踏襲した素直なものとなっており、初心者オーナーでも扱いやすい神姫と言える。 上の解説にあるとおり、武装神姫第1弾として発売された天使型アーンヴァルの正統後継機なのだが、フィギュアは(ストラーフMk.2と共に)ノーマル版(上記のロールアウト時)はバトマス特別版、フルアームズパッケージ版(上記の2041年時点)はバトマスMk.2特別版のおまけ(というか、大きさからしてゲームの方がおまけ)という特殊な流通形態(どちらの特別版も、コナミスタイル限定販売)を取ったため、入手手段が限られてしまったという経緯を持つ。 (リペイント版であるテンペスタが一般流通するという、これまでの「ノーマル=一般流通 リペイント=限定流通」とは逆のパターンとなったのはこのためでもある) 2012年以降、正規ルートでは新品のアーンヴァルMk.2の入手は不可能と言っても良い(棚卸し等のイベントで一瞬、限定版が復活することはあるが、大体が訓練された武装紳士達に一瞬で瞬殺されるため、神姫初心者が入手できる可能性は限りなく低いと言わざるを得ない)。 なお、3rd素体で一新した素体、さらにおそらくは武装神姫史上最多数の武装パーツにより、プレイバリューは歴代神姫の中でも屈指であると言え「さすがはフロントライン社のフラッグシップモデル」と呼べる出来になっている。 それだけに重ね々々、限定流通なのが悔やまれるところである。 余談になるが、このフルアームズ版のテンペスタが、コナミ内製のフィギュアが一般販売された武装神姫の掉尾を飾っている(2012年3月15日)が、新作ではなくリデコリカラー品であるため、その一ヶ月前(同年2月23日)に発売されたフブキ/ミズキ弐型を「最後の武装神姫」として挙げる声もある。 ただし、武装なしの素体だけであれば、2016年にアニメ版Blu-ray BOXの購入者特典として復刻生産されたもの(アン名義)が少数存在するが、細部が当時品と若干異なっており、これはこれで物議を醸した。 ちなみに、テンペスタ(フルアームズパッケージ)カラーのM8ダブルライトセイバー[R]がレイドボスバトルのロケテ報酬として、GEモデルLS9レーザーソードがレイドボスバトル(第二回)の闇神姫打倒の報酬となっている。 メインビジュアルにいるだけあって、公式媒体に於いても各ゲーム版で皆勤賞。発売時期の問題でコミック媒体各作品には登場しない(初代アーンヴァルは登場)ものの、アニメでは主役級レギュラー「アン」としてお馴染みの神姫である。 そして、当然のように2024年のパチスロ版にもメインビジュアルから登板。あちらでは通常の姿と「リミッター解除」としてテンペスタの姿とを使い分ける。 似たような能力を持つ神姫としてはバトマスのDLCに収録されたアニメ「Moon Angel」に登場する本機、個体名「かぐや」が存在。ただし、あちらはあくまでも神姫に身をやつした別の存在で、変化後の姿も「アーンヴァルMk.2黒」という、テンペスタとは別のオリジナル神姫扱いである。 看板神姫 パーツを組み替えることで別形態になる、という仕様上今作では一番のパーツ量を誇る。 ……が、テンペスタ実装後は先にFAP装備をあちらへと実装される等、ちょっと不遇気味。 ここは、オリジナル機としての挽回(!?)に期待したいところ。 全パーツ全レアリティ揃えれば、初心者卒業だ! 性格 真面目な優等生といった感じの性格。 誰にでも丁寧に接するため人当たりは良く、そこらの人間よりもずっとコミュ力が高い。オーナーに献身的な姿勢もあって人気も高い。 ただ冗談が通じなかったり洞察力がなかったり本音が直ぐ出たりと所々オーナーのカバーが必要なのは覚えておこう。 セリフ一覧 + おはようございます!マスター♪ ログイン時 通常(朝) おはようございます。来てくれたんですね!嬉しいです! おはようございます。今日も頑張りましょう! 通常(昼) こんにちは!今日の調子はいかがですか? こんにちは。ランチは終わりましたか?お昼抜きだと力が出ませんからね。 通常(夕) こんにちは。おやつはいかがですか?では、頑張りましょう! おかえりなさい!バトルの準備をしましょう! 通常(夜) おかえりなさい!今日はどんな感じで行きましょうか! こんばんは。夜遅くまでお付き合いいただき、ありがとうございます。 通常(深夜) こんばんは!夜のバトルも一興ですね。楽しみましょう! こんな時間でも頑張るなんて流石です! 年始 あけましておめでとうございます!本年も頑張りますので、どうぞよろしくお願いしますね! バレンタイン 思いを伝えるために、チョコを用意しました。足りなければまだまだあるので、遠慮なく言ってくださいね♪ ホワイトデー えっ?これを私に…?嬉しいです!あっ、バレンタインのお返しなんですね!じゃあ来年もさらにお返ししますね! エイプリルフール ゴールデンウィーク 夏季 暑くなってきましたね。体調を崩さないよう体調管理はしっかりしましょう! 七夕 星がきれいですね。今日は愛し合う二人が出会えるロマンチックな日です! 水着 ただ今期間限定イベント開催中です。特別に水着を着ちゃうそうですよ?期待してくださいね♪ ハロウィン トリックオアトリート!あ、お菓子ないんですか。じゃあ、どんなイタズラがお好みですか? 冬季 寒くなってきましたね。メンテナンスされてますか?規則正しい生活が、健康の第一歩ですよ! クリスマス メリークリスマスです!この特別な日、もし良かったら、今日はずっと一緒にいたいです! 神姫の発売日 え?これを私にですか?ありがとうございます、マスター!私の誕生日覚えていてくれたんですね!とっても嬉しいです♪ オーナーの誕生日 誕生日おめでとうございます!一緒にお祝いできて私も幸せです♪ 神姫ハウス 命名時 呼び方変更 (呼び方)、どうでしょうか?この際、呼び方を変えてより適切な関係性を築くというのは? (→決定後) (呼び方)ですね。わかりました! LvUP後 MVP獲得 3連勝後 やりましたよ、(呼び方)!3連勝です!このまま勝ち続けられるように頑張りますね! 3連敗後 専用スキル解放時 親密度Lv5後 (呼び方)!今日もバトルお疲れ様でした!え、これから用事があるんですか?いってらっしゃーい! 親密度Lv10後 そういえば(呼び方)とお出かけってまだしたことないような…。今度、(プレイヤー名)を誘ってみようかな? 親密度Lv20後 (呼び方)!もしよければ今度私とお出かけしませんか?いいですか?やったー!ありがとうございます! 親密度Lv30後 (呼び方)とお出かけできるなんてうれしいな♪じゃあどこに行きましょう?行きたいところとかありますか? 親密度Lv40後 私が選んでいいんですか?じゃあ…。ゲームセンター?ショッピング…?映画…?どこがいいかな…? 親密度Lv50後 よし!決めました!(呼び方)!私、お洋服が見たいのでショッピングに行きましょう! 親密度Lv60後 せっかくのお出かけだから何を着ていこうかな?(呼び方)!この服はどうですか?かわいいですか? 親密度Lv70後 よし!この服に決めました!私に似合ってますか?褒めてもらえるとうれしいですね、えへへ。 親密度Lv80後 わー!(呼び方)もおしゃれしてとってもかっこいいです!じゃあ早速出かけましょう! 親密度Lv90後 どうですか、この服!とってもかわいいと思いませんか?え、プレゼントしてくれるんですか? ありがとうございますうれしいです! 親密度Lv100後 (呼び方)!この間のお出かけあれってデートですよね…?大好きな人とのデートとっても楽しかったな。また一緒にお出かけしましょうね♪ 親愛度Lv1~19限定 親愛度Lv20~39限定 親愛度Lv40~59限定 親愛度Lv60~79限定 親愛度Lv80以上 頭タッチ(親密度1~19) (親密度20~39) (親密度40~59) (親密度60~79) (親密度80~) 胸タッチ(親密度1~19) (親密度20~39) (親密度40~59) (親密度60~79) (親密度80~) 尻タッチ(親密度1~19) (親密度20~39) (親密度40~59) (親密度60~79) (親密度80~) 通常会話 私の好きなことですか?そうですね…。私は(呼び方)と一緒にバトルをしてる瞬間が一番大好きです! (呼び方)のメンテナンスのおかげか、ここのところすごく調子がいいんです。 クリスマス限定 メリークリスマスですね(呼び方)!パーティーの準備をしてますから今日は一緒にお祝いしましょうね♪ 年始限定 旧年中はお世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いします。どうですか?年末にこっそり挨拶の練習をしてたんです♪ 武装カスタム 戦闘力Up時 戦闘力Down時 武器LvUP時 素体カスタム 親密度LvUp時 限界突破時 わあ…まだまだ強くなれますね! 出撃時 入れ替え バトル開始時 がんばりますので、見ていてくださいね! 自分の力を出し切ってがんばります! → 楽しいバトルにしましょうね! バトル中 撃破時 コンテナ入手時 被弾時 オーバーヒート時 スキル発動時 これでパワーアップです! (HP回復系) ○○してあげます! これが天翔る天使の騎馬!グランニューレ! チャーミークリアボイス いきますよ!正々 堂々 楽しいバトルにしましょうね♪ 被撃破時 次出撃時 サイドモニター 応援時 交代時 被撃破時 バトル終了時 1位 やったぁ~!勝ちましたぁ!こんなに鮮やかに勝てるなんて、自分でもびっくりです! やりましたよぉ私!見ててくれましたよね! → ご褒美に頭撫でてください! 2位 2位でした。すっきりしない結果ですみません。 → 諦めませんよ!必ず成果を挙げてみせます! 3位 えっ、と…すみません、3位だなんて…次は、きっと… → この敗北の反省を活かして、必ず勝ってみせます! 4位 → コンテナ獲得後1位 そしてコンテナもゲットです! コンテナ獲得後2位以下 でも、コンテナは持って来ましたよ。プレゼントです! 親密度LvUP時 前よりもちょっとだけ、お力になれると思います! マスターレベルUP時 レイド成功時 レイド失敗時 カラフルコンダクト いつまでもあなたのそばにいます (2021/09/07~) 何なりと私に言ってくださいね 全力で勝ちます見てください いつまでもあなたのそばにいます(実装当初の歌詞と同じ) 神姫ショップお迎え時 はじめまして!お越しいただきありがとうございます! はじめまして!頑張りますので、よろしくお願いします! ゲームオーバー時 一緒に戦えて嬉しかったです!また来て下さいね! その他 + リセット開始 神姫の想い、大切に。 + 選択した神姫をリセットします。よろしいですか? リセット開始 え、リセットするって本気ですか? はい を押す 私、忘れたくないんです!もう一度チャンスを下さい! はい を押す(二回目) そう…ですか…本当は私…いえ、何でもありません、さようなら… リセット完了 はじめまして!お越しいただきありがとうございます! リセット取消 はあぁ、良かったぁ!もぉ!タチの悪い冗談はこれっきりにしてください! 親密度○時イベントのオーナーの呼び方 マスター・お兄様・ご主人様 神姫ハウス内コミュニケーション LV60~LV69 頭 LP 胸 防御 ステータス情報 親密度Lv1 ATK DEF SPD LP BST N 30 40 110 300 100 R 35 45 120 350 120 SR 40 50 130 400 140 UR 45 55 140 450 160 親密度Lv100 ATK DEF SPD LP BST N - - - - - R - - - - - SR - - - - - UR - - - - - マスクステータス 1/s ジェム回収展開速度 ブースト回復量 ダッシュ速度 ダッシュ時ブースト消費量 ジャンプ時ブースト消費量 対空時ブースト消費量 防御時ブースト消費量 N 1750 150 960 85 50 20 70 R 1050 105 70 40 90 SR 1140 125 90 60 110 UR 1230 145 110 80 130 覚えるパッシブスキル一覧 モード オブ エンゼルアーンヴァル専用パッシブ一定の確率で攻撃を無効化 防御力アップ[小]防御力を上げる 攻撃スピードアップ[小]攻撃時のスピードが上がる クリティカル発生アップ[小]クリティカルが出る確率が上がる ジェムの出す量軽減[小]敵に攻撃された際に出すジェムの出す量を少なくする 早熟型のパターンで覚えるスキル ホーミング性能アップ[小]射撃時の弾のホーミング性能が上がる 攻撃力アップ[小] *要限界突破(L110)攻撃力を上げる ブーストアップ[中] *要限界突破(L120)ブースト時の移動スピードアップ 通常型のパターンで覚えるスキル 射程増加[小]攻撃距離が伸びる ブースト最大値アップ[小] *要限界突破(L110)ブーストゲージの最大値を上げる 攻撃力アップ[中] *要限界突破(L120)攻撃力を上げる 晩成型のパターンで覚えるスキル 体力最大値アップ[小]体力の最大値を上げる スピードアップ[小] *要限界突破(L110)移動する際のスピードアップ 射程増加[中] *要限界突破(L120)攻撃距離が伸びる 神姫固有武器補正 ※レアリティが上がる毎に得意武器は-5%、苦手武器は+5%される。数字はレア度Nのもの。 得意武器 +30% 片手斬撃武器・両手斬撃武器・双斬撃武器・双頭刃斬撃武器・片手ライトガン・防具用武器・肩持ちヘビーガン 不得意武器 -30% 格闘打撃武器・両手打撃武器 神姫考察 攻撃力 神姫自体のATK値は低め。覚えるパッシブスキルも攻撃力に直接関わるのはクリティカル発生アップのみ。防具でカバーしないと火力負けは必須。 近接武器は頭一つ抜けた火力の双頭刃斬撃武器で火力の低さをカバーするか豊富なアクティブスキルを選べる両手斬撃武器のどちらかになる。 遠距離武器は片手ライトガン頼りになる。防具用武器でも戦えなくは無いが、射程は短いわ癖が強いわで試合に付いて行けない。 防御力 必ず覚える防御力アップに晩成型のみ覚える体力最大値アップ。神姫自体のDFE値や周りと比較すると物足りないか。 専用パッシブスキルは発動すれば強力なスキルだが低確立。 その専用パッシブスキルに防御面で大きく依存しているだけなので、総合的にな防御力は平均的よりやや高めといったところか。 専用パッシブスキルの発動率に自信があるならATK値重視のアセンも面白いかもしれない。 機動力 ごく平凡だが、全体の中では遅い分類に属する。 運用・総評 武装神姫というコンテンツの顔だけあって、なんでもできる幅広い対応力(得意武装の数が多い)のが売り。 特に数多い自身の武装がすべて得意武器に設定されているのが大きい。同一武装限定なんて縛りでも問題なく対応できるし、極論この神姫だけ育てても完結できる。 打撃系武器は一緒に開発されてないためか苦手武器扱いだが、どちらも扱いに癖があるので装備しなくても問題ないだろう。 専用スキルの発動率は約20%。攻撃自体無かったことにするのではなく、ダメージ表記のない0ダメージにする。0ダメージの攻撃を受けているので、ガード成功時にも発動し、その分ブーストも消費する。 発動してしまえばどんな攻撃も0ダメージにする強力なスキルだが、あくまで確立。発動すればラッキー程度の認識で。 同じ無効化のヴァッフェドルフィンとは得意武器がほぼ全て被ってないうえに発動条件はこちらのが緩い。自身の得意武器によってはあちらからの乗り換えを検討しよう。 機動面では優れた特徴が何もないので、近寄るのに苦労する。個体値ブースト単に機動力を上げるアクティブスキルか長射程でカバーしないと厳しい立ち回りを強いられる。 近接武器メインならGEモデルLS9レーザーソードG、遠距離武器メインならパウダースプレイヤーがオススメ。 防御力は最高峰なので、NRURのような最後のURで逃げ切る戦略にはうってつけ。 神姫攻略法 唯一の特徴である専用スキルも完全受け身のスキルのため、基本的に無視で良い。 ただ無視しすぎていつの間にか取り返しのつかない量のジェムを獲得していたなんて時は、専用スキルも合わさってかなり撃破に時間がかかってしまう。 相手もURで逃げ切る戦略が多いと思うので、基本の対策である早めにURを引きずり出すか完全放置でURを出させないか、随時様子を見て柔軟に立ち回ろう。 そうそうないとは思うが、渾身の単発超火力を無効化されたなんてこともなくはないので、できるなら手数の多い武器で挑みたい。 お迎え方 稼動開始(2020/12/24~)から神姫ショップに登場 アップデート履歴 日時:2021.5.26 内容:専用パッシブスキルの説明文変更 日時:2021.4.27 内容:得意武器に「双頭刃斬撃武器」の追加 苦手武器から「片手打撃武器」の削除 バトルメンバーにいる場合、バトル中のBGMが変更されるように。なお一番手に配列しないとBGMは変更されない。 日時:2023.8.7 内容:DEF、DEX、ジェム防御力、クリティカル、ダッシュスピード、ジャンプスピード、ブーストゲージ回復量を上方修正 ※実は7月のアップデート(どの日かは不明)で更新されていたのだが、発表はこの時となった。 コメント 作品の顔ともいえる神姫ではあるが昨今エーデルワイスに枠取られがち…性能の差というか異常な機動力の差なんだけど -- 名無しさん (2021-01-05 22 41 29) ヘッドセンサーユニコーン[A]全ステータスアップ [B][C]コンボの最終ダメージ増加 -- 名無しさん (2021-01-06 21 13 08) スキルが溜まりやすい? -- 名無しさん (2021-08-11 22 14 00) 晩成型で1防御力アップ2体力最大値アップ3攻撃スピードアップ4ジェムの出す量軽減5クリティカル発生アップ -- 名無しさん (2021-08-22 02 13 59) 名前 コメント
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SHINKI/NEAR TO YOU Phase02-1 ouverture アナタノネイロヲ、キカセテ ♪♪♪ 六月といえば梅雨だ。ところであれだけ雨が降る月の呼び名が「水無月」というのはどういうことだろう? そんなことを思った有馬駿(アリマ シュン)がゼリスにふと尋ねてみると、彼女は手にした大判の書籍を抱えたまま返事を返してきた。 「旧暦では水無月は現在でいう7月に相当しますから、梅雨明けというところから『水の無くなる月』という呼称がつけられたそうですね。また、その由来から外れることとなった現在においては、降水によって天の水が無くなるという解釈が適用されると言われます」 すらすら答える彼女――背丈14cmほどの小さな自動人形(オート・マタ)の少女はシュンの武装神姫、ゼリスだ。 「けどさ、今年なんかはホントに水無し月だよな」 「そうですね。伝聞においてもそのような話題が多いです。いわゆる〝空梅雨〟ってやつですね」 それからゼリスは、太平洋高気圧がどうだとかフィリピン海での対流がどうとか、ひとしきり講釈。 シュンはそんな彼女の突発的な講義を聞きながら、率直な感想を述べた。 「……そんだけ無駄に物知りだったらさ。僕が試験勉強してるときも手伝ってくれりゃいいのに」 先週までシュンの中学は中間考査の最中。そこそこの成績はキープできたと思うが、こいつが協力してくれればもっと楽できたんじゃないか? 「シュン、それでは貴方のためになりませんよ。それにシュンは私に勉学を教えて欲しいのですか?」 「…………やめとく」 ちょっと悩んだ後、かぶりを振る。きっと中学のどの教師よりも分かりやすく講義を行ってくれるような気もするが、きっと中学のどの教師よりも妥協してくれないだろうから。 それにシュンの通う学校はエスカレータ式だ。二年の今の時期から神姫の家庭教師の世話になる必要もないだろう。 シュンの返答を予想していたのか、ゼリスはそれ以上特に何も言うこともなく、手にした本をパタリと閉じてソファに置いた。こいつは最近絵本にハマッているらしい。タイトルは「人魚姫」だった。 急に読書を中断して何なのかと思ったら、答えはTVを観ればすぐに分かった。 「あっ、〝黒猫キッド〟だ~♪」 ちょうど二階の部屋から降りてきた妹の優が、楽しげにゼリスの隣に座る。 始まったのは『黒猫キッドの冒険』っていう、いわゆる子供向けの人形劇だ。悪の科学者にサイボーグにされた黒猫が、ガトリング銃片手に毎度巻き起こる騒動を切り抜けていくという……なんというか。観る者によってはたまらない作品らしい。 まあ、たまには一緒に見てみるか。平凡的な日本の男子中学生からすれば、試験明けの日曜の午前ともなれば、特に何もすることもない訳だし――。 そんなことをシュンが考えていると、唐突に玄関のチャイムが鳴った。 シュンは立ち上がる。母、京子がリビングに紅茶を淹れてきてくれたところだったので、来客には自分が対応する旨を伝えると「お願いね」と京子は微笑みながらリビングに入っていった。 玄関に向かう間にリビングからは「あら、ネコさんもう始まっちゃった?」とか言う声が聞こえる。 大人気だな黒猫キッド。 そんなことを思いながら、シュンは玄関の扉を開いた。 「こんにちは」 玄関の先には、シュンの知らない少年がひとり立っていた。 同年代くらいに思えるが、シックな服装に身を包んだその姿はいかにも育ちが良さそう……というか、上品なイメージ。何よりも整った顔立ち、美形だ。 はて、どこの国にも王子様の知り合いはいなかったはずだが? シュンがポカンとしていると、彼はイメージに見合う爽やかな笑顔を浮かべ、会釈を返してきた。 「はじめまして、失礼ですがこちらにゼリスさんという方は居られますか?」 「はい?」 怪訝な顔で聞き返すシュンに、目の前の少年は穏やかな笑みを絶やさずに、胸元に手をやった。 「ほら、君からも説明しなさい」 そう呼びかける少年の胸元を見てみれば、上着の間から小さな顔がこちらを伺っていることに気がついた。 武装神姫だ。とうことは、この彼も神姫オーナーってことか。 「あの……こちらがゼリスさんのお宅だとお聞きしているのですが……違いますか?」 「いや、たしかにうちにはゼリスはいるけど……」 しかし、シュンにはこの神姫にも、そのオーナーの少年にも見覚えがない。 「何か勘違いしてるんじゃないでしょうか?」とシュンが尋ね返そうとしたところに、京子がゼリスと一緒にやってきた。戻ってこないシュンが気になり様子を見に来てくれたらしい。 「……まさか本当に訪ねてくるとは。そこまで貴女の気持ちが切迫しているとは思いませんでした」 ホッとしたのも束の間、来客を見るなりポツリと呟いたゼリスに、シュンは訝しげな目を向ける。 あの~、ゼリスさんはこちらの方々といったいどういったお知り合いで? そんなシュンの気持ちを知ってか知らずか。「あらあら、ゼリスちゃんのお知り合い?」とのんびり訪ねる京子にゼリスはコクリと頷いた。 「彼女は、私の友人です」 ♪♪♪ シュンはとりあえずふたりをリビングに通して、話しを聞いてみることにした。 少年の名は和光耕一(ワコウ コウイチ)、都内の私立中学に通う学生で、神姫の名はチカというらしい。耕一は音楽家を目指していて、ヴァイオリンの演奏がふたりの趣味なのだという(ちなみにあとで聞いたところ、耕一の通っているのはあの名門黒葉学園らしい。驚きだ)。 なるほど、どこかの国の王子様ではなかったらしい。で、そんな彼らとゼリスにいったいどんな接点があったのだろう? 「ゼリスさんとは、インターネットで知り合ったんです。いろいろと遣り取りをしているうちに、メールで時々相談にも乗っていただいて……」 シュンの疑問は顔にも出ていたらしく、チカがおずおずと語り出す。 「お前、いつの間にメル友なんて作ってたんだよ?」 ゼリスがパソコンをこそこそイジッているのは知っていたが、そんな遣り取りをしていたとは知らなかった。 「別に……日々を送るなかで様々な出会いを重ねるのは当然のことです。私がプライヴェートで友人を作っていたとしても、不思議はないでしょう?」 ……そうですか。 ネット社会の広がりはシュンの生まれた頃からより顕著になっているそうだが、神姫の間にもそんな繋がりが存在しているらしい。すごいことになってるなぁ……。 「ゼリスさんのことはチカから伺っています。いろいろとお世話になっているそうで、ありがとうございます」 丁寧にお辞儀してくる耕一。そんなにかしこまられてもこっちが息苦しくなっちゃうんだけどな。けれど耕一の上品な様はとても自然で、きっとそういうのが当たり前な環境で育ってきたのだろう。 一方、耕一の神姫であるチカの方は少々はにかみ屋のようだ。今も礼をする彼の前で頬を赤く染めている。 「かしこまっていただかなくても、結構です。お世話になっているのはお互い様ですから。それよりも、本題に入るべきでしょう」 ゼリスはそんな彼らの挨拶をさらっと流し、さっさと話しを進める。 「せっかちな奴だな。せっかく友達が会いに来てくれたんだから、ゆっくり邂逅を分かち合えばいいじゃんか」 「いえ、ゼリスさんの言う通りです。あまり長居をしてご迷惑をお掛けしても悪いでしょうから」 耕一は「ほら」と自分の前に座るチカを促す。 「あれ? 耕一さんはチカさんの相談の内容を知らないの?」 不思議に思ったシュンに、耕一が苦笑を浮かべる。 「はい。私もそちらのゼリスさんとお会いするとまでは聞いていたのですが、具体的な目的までは彼女からまだ聞いていないのです」 耕一の言葉にチカはますます身を小さくする。オーナーにも話してなかったような悩み、それも直接会って聞いて欲しいような相談か。どんな内容なんだろう? 皆の興味を集めるなか、チカは耕一の顔をチラチラと伺いつつも、語りだした。 「わたしは、ヴァイオリンを弾いてみたいんです」 静かに話し出したチカ。しかし、その内容に一堂は首を傾げた。 「ヴァイオリンって……チカちゃん、ヴァイオリンならもう持ってるよね?」 きょとんする優の言うように、今もチカの隣にはヴァイオリンケースが寝かされている。これがヴァイオリンじゃなかったら何だってんだ? シュンはちらっと耕一に目を向ける。 「確かに彼女が持っているのはヴァイオリンですが……そうだよね、チカ?」 「はい、そうなんですが……」 「貴女の持っているヴァイオリンが問題なのでしょう?」 耕一の質問に口籠ったチカは、ゼリスの助け舟にホッとした表情を浮かべた。 「そうなんです」 チカはケースを手元に寄せると、パチリとフタを開いた。 中から出てきたのは、褐色の木目美しいクラシックなヴァイオリン。チカはそのヴァイオリンを取り出すと、顎と肩で挟み、左手を弦の上へ、右手に持った弓をそっと添える。 響く音色。 曲はシュンでも知っている、バッハの弦楽器組曲第三番――G線上のアリアだ。チカのイメージそのままの、ゆったりとした優しい音色。 演奏を終えると、チカは丁寧にお辞儀をした。楽器を降ろし、一堂を見渡す。 「こういう事なんです」 いや、どういうこと? 話が飲み込めないシュンに対し、しかし、周りのみんなはチカの言葉に納得したのか、一様に考え深げな顔をしている。耕一も頷きながら、なんだか困ったような表情。シュンには全く意味が分からない……。 仕方がないので、どうやら一番事情を知ってるらしいゼリスに聞いてみる。 「シュン。彼女の演奏を聞いていて、気がつきませんでしたか?」 「へ? いや普通にいい演奏だと思ったけどそれがどうし……イタタタタッ」 素直に感想を述べただけなのに、いきなりゼリスにつねられた。 「何すんだよ、もう!」 「誰が感想の口述を要求したのですか? 注目するべきなのは、彼女の弾いているヴァイオリンの方です」 「……シンフォニック・ヴァイオリン」 耕一が呟く。 「そう。彼女の弾いているのは本物のヴァイオリンではありません。神姫用にダウンサイジングを施したシンフォニック・ヴァイオリンと呼ばれるタイプの物です」 「どういうことだ?」 楽器に詳しい訳じゃないシュンにはよく分からない。その様子を見取って耕一が教えてくれた。 ヴァイオリンという楽器は、とても繊細だ。名匠が創った名器を再現しようと、技師たちの努力や専門家による研究が続けられているように、ほんの僅かな形の違いから大きさ、果てやニス、あらゆる要素がその音色に影響する。 そんなヴァイオリンという楽器において、神姫用のそれを創るには大きな問題があるのだという。 「神姫用のヴァイオリンは、小さ過ぎるんです」 ヴァイオリンのような弦楽器の音には、弦の長さや太さなどが密接に関係する。 仕組みは同じ弦楽器と言えど大きさが変わることで、同じ弦楽器であるヴィオラやチェロのように異なる音色を出す楽器となる。 神姫の大きさに合わせた弦や弓そのままでは、ヴァイオリンの音色を出すことは不可能なのだそうだ。 「ですから神姫用のヴァイオリンを作ろうとするならば、電子化によって音を再現するしか方法がないのです。シンフォニック・ヴァイオリンと、弦と弓の振動によって音を発するバロック・ヴァイオリンとの相違点です」 耕一の説明をゼリスが引き取る。 つまりはチカの持ってるヴァイオリンは、本物じゃなくてヴァイオリン型のシンセサイザーみたいなものってことか。 「別にストラディバリウスやグァルネリのような名器でなくてもいいんです。ただ一度でいいから、電子的に作られた音色じゃなくて、弦を弓でこすることによってメロディを奏でる……そんな本物のヴァイオリンを弾いてみたいんです」 顔の前で指を組み合わせながら、真摯にチカは言う。 シュンは納得した。楽器や音楽のことは詳しくないけれど、人間のヴァイオリニストがストラディバリウスを弾くことに憧れるように、神姫であるチカにとっては人間の弾くような、バロック・ヴァイオリンを弾くことが夢なんだろう。 ふと気がつけば、さっきまでは晴れていた空はいつの間にかどんよりした雲に覆われていた。 やれやれ。どうやらチカの相談事は、一筋縄じゃいかないぞ ▲BACK///NEXT▼ 戻る
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神姫バトルの世界へ:第3話 「これとこれをケースに入れて、次は・・・・」 河野隆明自室にて 隆明が自室で今日のバトルで使う与一達の武装を一つ一つ専用のケースに収めている。 神姫マスターの決まりとして武装はバトルの時をのぞいて原則装着を禁止されているため、保管と持ち運びはそれぞれ専用のケースに入れておかなければならない。(アクセサリーや戦闘に関係ない私服などは別)自宅で武装状態のステータス・スキル等のチェックはパソコン等で神姫ネットに登録・アクセスしてシュミレーションを行うを行うことで把握する。 武装の取り扱いについては神姫のマスターとして遵守することが規約に記されている。隆明自身見たことはないが神姫を用いた犯罪を未然に防ぐためとのことで、違反すれば罰則をかせられることは言うまでもないので気をつけなければならない。というか、隆明からすれば大切な神姫を使って犯罪など理解できないのだが。 「マスター。今日はどんな武装にするのですか?」 与一達神姫は自分たちのまとう武装を隆明が入れやすいように並べてくれている。 「どんな人と当たるかわからないし、ある武装はひととおり持って行こうと思っているけど・・・・」 そういう隆明の傍らにはいつも仕事に行くときのショルダーバックではなくリュックサックが用意されていた。バトルを前に隆明は装備をある程度買い揃えていた。上級者はいろんな装備を組み合わせているのだそうだが、(まずは基本から)と純正装備を揃えていた。 「マスター。それでは荷物が多くなり、バイトにも差し障る。必要な物に絞るべきだ。」 キュベレーが自身の武装「コート&コーシカ」を手渡す。バトルはその日のアルバイトが終わったら甚平と店内で合流しその足でバトルにいく予定だった。バトルの前に仕事があり、自分たちのことで隆明にいらぬ負担をかける結果になるかもしれない。素っ気ない言葉にも気づいていないが、隆明を気遣ったキュベレーなりの気遣いが見えた。当の隆明は忙しく支度をしていた気づいていない。 (キュベレーなりにマスターを気遣っているのね。)そんな普段はあまり見せないキュベレーを与一はうれしく思った。普段冷静を保つために感情の起伏があまりないキュベレーだが、ささいなことに気を配れることを与一はよく知っていた。 その後与一の後押しもあり、純正武装とそれぞれ得意な武器を持っていくことで決まった。 「休憩いってきます。」 そういって隆明は仕事の合間の休憩のため、休憩所兼ロッカールームへ。戻ったところで、昼食を取り出すためにチャックをあけると、同時にアテナが飛び出す。 「マスター。バトルの時間ですね。」 省電力モードになっていたはずだが、どうやら仕事が終わったと勘違いをしているようだ。 飛び出してきたアテナに隆明が驚いていると、「グキッ」と音がならんばかりにキュベレーがアテナのポニーテールを引っ張って後ろに引き戻する。 「時間をよく見ろアテナ。まだ昼だ。」 引っ張られたアテナは首を押さえうずくまっている。キュベレーは相変わらずの様子で自分がやったことは特に気にしていない様子だったが、さすがにやりすぎと隆明は注意しようとしたその時。今度はアテナが後ろかキュベレーのツインテールの片方を引っ張る。 「キュベレーのバカバカバカバカーーー。頸が抜けるかと思ったんだからー。」 仕返しとばかりに、アテナは怒り心頭と言った様子でキュベレーの髪を引っ張っている。 するとキュベレーはアテナの頬を引っ張る。キュベレー痛みにいつもの冷静さはなくなり、アテナのような反応を見せる。傍目には子どもの喧嘩である。 「二人ともやめて。」 隆明の言葉も届かず、二人の引っ張り合いは続く。 「ドスッ」 鈍い音と共に二人の頭を鈍痛が走る。そこには箸を両手に持ち二人の脳天をたたく与一の姿があった。 「二人とも。いい加減にしなさい。」 たたく前に注意すればいいのにと思うが、こんな時に注意だけでは二人はとまらないことを与一はよく知っている。 「与一ねぇ。先に私の髪を引っ張ったのはあっちだよ。」 「与一ねぇ。私こそぼけたアテナを止めようと思っていただけだ。」 お互いに片手でたたかれたところをさすりながら、空いてた手でお互いを指さす。「ぼけてないよ。ぼけはキュベレーだよぉ。」「なんだと。」そんなところはそっくりである。そんな二人を見つめながら与一は持った箸を片手に持ち直しパンとたたく。直後二人とも(しまった。)とおし黙る。 「問答無用。マスターの貴重な休憩時間をつぶすとは言語道断。喧嘩両成敗。」 両手に持ち直した箸で再度「バシーン」と二人をたたく。二人が喧嘩をしたとき、与一はいつも同じように実力行使で止める。口答えは禁物。学ばない二人であった。 「あっ。昼飯食べなくちゃ。」 そうやってさわがしく隆明の昼は過ぎた。 仕事もあがりの時間。 更衣室で急ぎつつ、丁寧に着替えを行なう。神姫ショップではアルバイトは私服の上にエプロンを着用するのみなので、エプロンを畳むだけだが。与一達神姫が入っているリュックを肩に掛け、いつもより急いで事務所をでる。 「お疲れ様でしたー。」 「「「おつかれさまー。」」」 「おつかれー。頑張ってこいよー。」 仕事終わりの挨拶の中にも激励が飛んでくる。仕事仲間も隆明が今日から神姫バトルを始めることを知っている。中には隆明と同様に神姫のマスターもいるし、バトルをしている人もいる。彼らにしてみれば、仕事だけでなく新たに後輩ができるわけである。そんな言葉に背中を押され、急いだ歩調がさらに早くなっていくのがわかった。 (よし!いくぞ。) 「隆明こっちだ。」 「arch」2階のエスカレーター前。マスター登録をしたあの日。女の子とぶつかった場所で甚平が待っていた。 「お仕事お疲れ様ですぅ~。」 肩のたま子が労をねぎらってくれる。マスターよりもできた神姫である。 そうして合流した甚平とゲームセンターフロアへ向かった。合流してから流暢に話していた甚平がエスカレーターで階をあがっているといつの間にか無言になっていた。(甚平も緊張しているんだな。)柄にもないと思ってしまいそうにもなったが、それは自分も同じ。同じく黙ってしまっている自分も不安・緊張・期待。いろんな思いが胸中を巡っていた。 ゲームセンターフロアに到着しリュックの中から与一達神姫のみんなを外へ出す。 「ついにバトルですね。マスター。」 「誰があいてでも負けない。」 「まだ頭が痛いですぅ~。」 与一達はマスター達と違い静かに闘志を燃やしている。アテナはまだ打たれた頭をさすっている。(しっかりしなくっちゃ)そんな3人のおかげで隆明も緊張が少しほぐれた。 「じゃあ早速始めるか。行くぞたま子。」 「らじゃーです。マスター。」 まず第1戦はたま子とのバトルである。 「与一。準備はいい?」 「選んでいただき光栄です。最善を尽くします。」 まずお互いの神姫カードを筐体の読みとり部に当てる。 「認識しました。」と読みとり部分のタッチパネルに表示される。読みとり部のタッチパネルに「利用には神姫ポイント200が必要です。よろしいですか?」その下に「はい/いいえ」と表示される。当然2人とも「はい」を選択する。神姫ポイントから200が引かれ、残ポイントがパネルに表示され、「武装神姫バトル始まります。」筐体より男性の声で音声ボイスがでる。これで筐体使用の権利を得られたことになる。この音声ボイスも別の声に変更できるらしいが始めたばかりの2人にはまだ先の話である。 そして戦闘形式の選択に移る。「ライド/ロンド」の選択へと移る。 「ライド形式/ロンド形式」 ライド形式:新たに実装されたライドオンにより神姫を実際に操って戦う方式。 ロンド形式:マスターは指示などのみで神姫自ら戦う形式。以前までこの形式のみで行われていた。 2人とも「ライド」を選択し、戦闘形式が決定された。決定後操作用の装具の収納スペースのカバーが開く。 与一とたま子は神姫参戦用リフトへ移動する。 それと同時に武装搬入用ハンガーに装備する武装を一通りセットする。 神姫を乗せたリフトが下がり、2人とも武装を装着する。リフトが下がりきる。マスターもその間にヘッドギアなどライド用の装具を装着する。 神姫とマスターの準備が完了すると、筐体の中継用プロジェクターに」「Ready」と表示される。 筐体に備え付けられている「スタートボタン」を押す。「RIDE ON」と表示されバトルが開始される。 「与一ねぇ。ガンバレー」 「マスター。ふぁいとー」 神姫待機用ブースからアテナとキュベレーが声援を送る。 フィールドはコロシアム。開始から2人の神姫は積極的に間合いを詰め、接近戦を開始する。 「ま~すた~いくのにゃー。」 たま子がナックルからの連打をたたき込む。与一の接近戦で一番素早いのは小剣だが、矢継ぎ早の攻撃に防戦一方である。甚平も隆明も今始めたばかりの初心者。甚平は単純に連打しているだけであり、必ず合間はできる。その隙を攻撃すればいいのだが、隆明も初心者。普段喧嘩もしないこともあり、隆明は反撃の糸口を見つけられずに防戦一方になってしまっていた。 「とつげきなのにゃ~。」 たま子が決め手とばかりにをたたき込む 。その直後ガラスが割れるような音がして与一が吹き飛ぶ。与一は何とか踏ん張り転倒を避ける。 「与一。大丈夫か!?」 「痛(つ)っ。大丈夫です。」 さらに追撃を加えようとたま子が追いつく。先ほどの攻撃でシールドは破壊されてしまい、しばらくガードは使えない。残りのLPを見ればダメージを受けていることは一目瞭然。そんな状態で気丈に振る舞う与一に隆明は情けない気持ちでいっぱいだった。 (どうすれば、与一を痛めないで済む?) そう隆明が自問する間にもたま子は追いすがる。 「たま子。与一はガードができない。一気に決めるぞ。」 「了解なのにゃ~。」 そんな優勢なたま子が拳打をたたき込もうと拳を伸ばしたところで、腹部に与一の小剣の一撃が突き刺さり「カウンター」と表示されクリティカル分のダメージが上乗せされたダメージが加えられる。 「にゃっ!?」 たま子と甚平が驚いている隙に今度は隆明と与一の連撃が加えられる。 たま子を迎撃するために隆明が練った戦術。たま子はナックルで攻撃してきているので、与一の小剣では早さはかなわない。「なら逆に勝っているのは?」攻撃範囲(リーチ)。そう考えてたま子の攻撃が当たる前に攻撃を出して当てること。単純でナックルと小剣の攻撃時間差もよくわかっていない初心者の隆明には精一杯でぶっつけ本番の発想だったが、効果はてきめんだった。 そのまま与一が連打をたたき込み、与一の勝利となった。 筐体のスクリーンの隆明側に「WIN」甚平側に「LOSE」と表示されれる。 「マスター勝ちました。」 「ふぅっ。与一お疲れ様。」 お互い初バトル。お互い勝利を喜び合う。 対して甚平は 「後ちょっとだったなぁ。次は頑張ろうぜ。」 「そうです。あとちょっとだったですぅ。」 負けを喫したというのに2人は相変わらずの調子だった。実際後ちょっとだったのはその通りである。 「マスター。与一ねぇおめでとうございます~。」 「マスター。勝ったのはいいが、ダメージを受けすぎていると思う。」 アテナとキュベレーもそれぞれの賞賛をしてくれる。 「うん。ありがとう2人とも」 隆明は屈託のない笑顔を返す。 そんな隆明の笑顔にキュベレーは少し赤くなり顔を背ける。(なんかずるい)少しの非難も意に返さない隆明にキュベレーは毒気を抜かれる以上にかき乱されたような気がした。 バトルが終わり、筐体のスクリーンに「リザルト」が表示される。 「神姫名」「戦闘結果」「獲得経験値」などが表示される。 経験値を得て、レベルがあがっていくことでFバトルに出場するための予選や大会にでることができるようになる。 予選や大会には基本的に出場するための神姫のFバトルでのランクやレベルが設定されている。神姫が一定のレベルやランクを得ると該当神姫を所有しているマスターの神姫ネット(神姫マスターが強制的に加入しているSNSなどのインターネットサービス)に予選や大会の開催情報が届く。 そしてその予選をこなすことでFバトルに出場することができるのようになる。 さらに武装はFバトルをクリアすることでその上のグレードの武装を装備することができるようになる。 「続けてバトルしますか?」 と表示と共に10カウント表示される。続ける場合同じ神姫と同じ武装で100ポイントを消費してコンテニューできる。ただし筐体の占有を防ぐため1コンテニューまでで終了となる。 隆明も甚平も疲れたためもったいないが1回で終了する。 「いやー、負けた負けた。」 対戦を終了し、フロアの隅にある自販機コーナーのひとつに移動する。負けたのに甚平は落ち込んだ感じがない。 甚平が落ち込んだところを隆明はほとんど見たことがない。そんな甚平を隆明はとてもうらやましく思った。そんな甚平だからこそ広い交友関係を得ているのだ。基本内向きな隆明にとっては得難い物だった。 「ん、どした?」 「勝ったけど、キュベレーの言うとおりぎりぎりだった。」 バトル直後に喜んでいた隆明の様子が変わっていた。勝ったには勝ったが与一に多くのダメージを与えてしまったことを隆明は気にしていた。 (せっかく喜んでたのに。キュベレーがよけいなこと言うから。) (私は当然のことを・・・。) アテナはキュベレー昼間の仕返しとばかりに肘でこづいて非難する。 そんな2人をおいて与一が隆明へと歩み寄る。 「マスター。私のこと気にしていただきありがとうございます。初めてのバトル、マスターと勝利を得ることができて私はとてもうれしいです。」 「・・・うん。ありがとう。」 一瞬きょとんとしてしてしまったが、すぐに与一が自分を励ましてくれたのだと理解する。 (こんなんじゃいけないな。)隆明は与一の言葉に笑顔を取り戻すことができた。それは、神姫バトルを始めた目的をわずかながら一つ達成できた瞬間でもあった。 そんな2の様子にアテナとキュベレーはホッとし、甚平はにやにやしていた。 休憩もしばらくして終わり、隆明と甚平は別れ、お互い対戦相手のマスターを捜しフロアへ繰り出す。 「次は私の番だな。」 キュベレーは肩に移り静かに闘志を燃やしていた。(誰かバトルしてくれそうな人はいないかな・・・)そんな思いでフロアを散策している。積極的にバトルを申し込めばいいんだろうが、隆明にそんな度胸はない。 「あの・・・よかったら。」 そういって背後から声をかけてくる人の少年の姿があった。 製作後記 前作から時間がたってしまい申し訳ありません。隆明・甚平・与一・たま子それぞれの初バトルを書かせていただきました。 読みづらいと思います。申し訳ありません。なにぶん戦闘物を書くのは初めてなので、精進していきたいです。このあと、次の話でキュベレー、アテナと続きます。 神姫バトルの筐体についてはBLADE先生作品の「武装神姫2036」を参考にさせていただきました。 この場を借りてお礼申し上げます。 それではまた次回にて。
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デザイナー 声優 神姫解説 性格セリフ一覧 親密度○時イベントのオーナーの呼び方 神姫ハウス内コミュニケーション ステータス情報 覚えるパッシブスキル一覧 神姫固有武器補正 神姫考察 総評・運用 神姫攻略法 お迎え方 アップデート履歴 コメント デザイナー CHOCO(イグナクロス零号駅、ゼノサーガ等) 声優 高垣彩陽(D.C.II 〜ダ・カーポII〜:朝倉音姫、雪音クリス:戦姫絶唱シンフォギアシリーズ、機動戦士ガンダム00:フェルト・グレイス、他) 神姫解説 バイオリンをモチーフとした神姫。名前の由来はヴァイオリンの素材で本機にも使用されている木材の名前にちなんだもの。楽器の演奏やチューニング機能を有しており、バトルにおいては音波を利用して対戦相手のメカセッティングを狂わせる戦法を得意としている。バトル以外ではベッドサイドの常夜灯として用いられ、安眠用の曲を演奏してマスターの快眠の手助けをすることも可能だ。 名称:ヴァイオリン型紗羅檀(ゔぁいおりんがた・しゃらたん) メーカー 素体:AVANT PHYSIQUE 武装:AVANT PHYSIQUE 型番:APG14 フィギュア発売:2010年9月30日 主な武装:ボウナイフ:リジル(ヴァイオリン用の弓。何故かバトマスでは投擲武器扱いであり、本作でも踏襲されている) ボウソード:ノートゥング(チェロ用の弓。当然だが片手斬撃武器) エレキヴァイオリン:グラニヴァリウス(左腕素体と換装するヴァイオリンのパーツ。本作ではプリコシャスシーバルとの組み合わせ装備として実装) エレキチェロ:スレイプニティ(左脚素体と換装するチェロのパーツ。本作ではアースクェイカーとの組み合わせ装備として実装) アヴァントスーパーツィーター(頭部武装。本作では例によって通常形態とオリジナル形態が存在) ローズチェスト+fホールドドレス[A](胸部武装。本作では更にワルハラ、ユグドラシル[A]および[B]との組み合わせ装備が存在) ローズチェスト+fホールドドレス[B](胸部武装。本作では更にウーファーホーンとの組み合わせ装備が存在) プリコシャスシーパル(腕部武装。本作では更にグラニヴァリウスとの組み合わせ装備が存在) アースクェイカー(脚部武装。本作では更にスレイプニティ、ガーターブレード、ガーターブレード+ノートウィングとの組み合わせ装備が存在) ※純正装備にない下手持ちヘビーガンが本作にて得意武器に設定されているのは、重たいチェロパーツを持ち歩けるためか。 愛称「しゃら」。武装神姫第11弾になるはずだった第12弾。 その発表から発売までの2年にわたる遅延の経緯と、本作における「カードゲーマー」誌での告知以降の半年にわたる実装の遅延に関しては、同期ことベイビーラズの項も参照。 + ちなみにこの「第12弾組」は、武装神姫最後の「新製フルセット神姫」でもある。 ちなみにこの「第12弾組」は、武装神姫最後の「新製フルセット神姫」でもある。 彼女達の後に出たフルセット神姫たちは、全て過去に世に出た神姫たちのリデコ/リカラー品で、新作にしても実質的ボリュームはライトアーマー級相当に留められてしまった。 言葉を変えれば、Mk.2ズやアルト姉妹、そしてこの第12弾組が相次いで発売された2010年こそが、フィギュアコンテンツとしての武装神姫にとって事実上「最後の輝き」だった事になる。 それ以後、武装神姫のような完成品アクションフィギュアは生産コストを始めとする諸問題から明らかに退潮し、時代の趨勢は「組み立てをユーザー側に委ねる」形でコストをより軽減したフレームアームズ・ガールやメガミデバイス等といった、所謂「ガールズプラモデル」へと移行して行ったのだった…。 ハンドメイド高級スピーカーメーカーと楽器メーカーとの合併によって出来たAVANT PHYSIQUE(アヴァンフィジーク)により、楽器/スピーカー用フルオートチューニングロボットと、自動演奏ロボットの技術を応用して2040年に開発された神姫、という設定。 本機の名称「紗羅檀」とは、元々ヴァイオリンの素材用に品種改良された木材の名前。この木は大木には育たない品種だったので、本来想定された目的たる人間用の楽器としては使用できなかったが、MMSのサイズには適合していたため本機の材料として採用されたという経緯がある。 楽器の演奏、音波を用いた楽器、スピーカーのチューニングという機能が特徴で、バトルにおいてはこの音波を利用した攻撃で、対戦相手のメカセッティングを狂わせる戦法を得意としている(が、当然ながら従来作ではほぼ再現されていない)。 その一方でベッドサイドの常夜灯として用いられる事も想定されており、その場合は仄かな明かりを灯しながら安眠用の曲を演奏してマスターを快い眠りに導く事ができるという。相方と対を成す粋な設定だ。 その武装はフルセット神姫に標準で付属のスタンドベースと組み合わせてチェロ型大型武装とする事が出来、更に最大の目玉たる発光ギミックを組み込む事が出来る。 このギミックは、第12弾組が初にして唯一の採用例。そのため、他のフルセット神姫達に比べてもいささか割高となっており、後述する理由も相俟って中古市場では超絶プレ値神姫となってしまっている。 ギターピック型キーを差し込むと点灯し、更に回すと点滅するが、そのパターンはベイビーラズとは作り分けられており、赤い光を柔らかく点滅させるというもの。 また、これもベイビーラズと共通する特徴なのだが、Nakedのレベルとまではいかずとも素体の露出度が高い(上に、彼女の場合は下腹部に音符を模したタトゥーが入っている)ため、胴装備とスカートを装着された状態でパッケージに収められている。 そのためか、布服オーナーの率も割と高め。 CHOCO神姫の常だが、この神姫もまたベイビーラズ同様、取り扱いにとりわけ注意が必要である。 というのも今回は、経年劣化に弱く割れ易いクリアパーツ(特に発光ギミック起動用となるヴァイオリンのヘッド型キー)の採用に加え、コード周り(特にコネクター)も小さく脆弱なため。 ただし、ベイビーラズに比べるとTall素体である事、また頭部の武装も小さめである事から、素体そのものの破損リスクは相対的に減ってはいる(とはいえ、1st神姫ほどの頑丈さはないので油断しない事)。 公式媒体ではバトロン、バトマス及びMk.2(専用シナリオは後者のみ)そして「BATTLE COMMUNICATION」に実装。発売時期が遅かったため各種コミックには登場せず、アニメでもモブ扱いであった。 前述した告知から実装までの遅れについても相方に同じだが、ご覧の通り此方の方が相方に遅れる事約2ヶ月となってしまったため、その間の実機オーナー層の焦燥ぶりは察するに余りあるものだった…。 ちなみにその後、2024年のパチスロ版にも相方共々登場を果たした。 性格 基本性格設定は上品でマスターの事を純粋に信頼しているが、反面やや世間知らずなところもあり、無自覚ながら対戦相手に不快感を抱かせる恐れもある。まさかのイーダとのキャラ被り なおバトマスMk.2におけるプレイヤー保有の個体は、「自分こそが『紗羅檀型のオリジナル』であり、他の同型は全て自分を元にしたレプリカ」だと思い込んでいた。 同作では彼女を扱うライバル達の人格面に揃って難ありな点がプレイヤー達の涙(と怒り)を誘ったものだが、せめて本作でのマスター諸氏は良きマスターとして接してあげて欲しい。 セリフ一覧 + 美しい音色に酔いしれなさい! ログイン時 通常(朝) おはよう。なんだかまだ眠そうね。お目覚めの一曲は何がいいかしら。 おはよう。今日も一日、頑張っていきましょうね。 通常(昼) こんにちは。お食事は済んだかしら。お昼も頑張っていきましょうね。 ごきげんよう。バトルが終わったら、二人でデュエットでもどうかしら? 通常(夕) こんにちは。もう調弦は済んでるわ。さあ、演奏を…。ああ、先にバトルね。 おかえりなさい。調子はいかが?では、何から始めましょうか。 通常(夜) こんばんわ。夜も更けてきたわね。さあ、楽しんでいきましょう♪ おかえりなさい。バトルと楽器、どちらの練習から始めるのかしら? 通常(深夜) おかえりなさい。夜通し練習なんて素晴らしいわね。私も、隣で演奏してもいいかしら? こんばんは。夜遅くまで頑張ってるのね。では、何をしましょうか? 年始 あけましておめでとうございます!美しい音楽を聴いて、運気を上げていきましょうね♪ バレンタイン はい。こちら、手作りチョコをどうぞ。ん?あ、私じゃなくて、一流のショコラティエが作ったんですのよ。 ホワイトデー あら!これは、バレンタインのお返しですのね。まぁ~、素敵なプレゼント~!さぞかしお高かったんでしょうねえ。 エイプリルフール ゴールデンウィーク 夏季 暑くなってきましたわね。こんな時は、避暑地にでも赴いて、涼しい日々を過ごしましょう♪ 水着キャンペーン ただいま、期間限定イベント開催中ですよ。特別に、水着を着てバトルするみたいなので、期待なさってくださいね。 七夕 ハロウィン まぁ!町中にお化けが溢れてますけど、この世の終わりなのかしら…え、ハロウィンの、仮装?も、もちろん、そんな事、分かってましてよ! 冬季 寒くなってきましたわね。暖炉の火を見ながら、ゆっくり過ごすのも、優雅なひと時ですわよ♪ クリスマス メリークリスマス。せ、せっかくですから、今日は…二人っきりで演奏会なんて…いかが、かしら。 神姫の発売日 オーナーの誕生日 お誕生日ですわね。おめでとう!今日は、ホールを貸し切って、盛大な演奏会でお祝いしましょうね。 神姫ハウス 命名時 なかなかいいセンスをお持ちですね。では今後ともよろしくね。 呼び方変更 ねぇ、○○(呼び方)。呼び方変えてみない?ただの気まぐれよ。 (→決定後) ○○(呼び方)ね。別に構いませんけど。 レベルアップ時 また一つ、強くなったようですわ。ほめて下さっても、いいんですよ♪ レベルアップ後の会話 レベルアップしましたわ。演奏も上達したかしら?うふふっ♪ レベルアップしましたわ♪これも○○(呼び方)のおかげかしら。 MVP獲得 私がMVPに選ばれたようですわ!私、どうしてこんなに強いのかしら…他の神姫たちに申し訳ないわ。 3連勝後 3連勝ですわ!この勝利は、○○(呼び方)のおかげ…私、本当にそう思っているのよ。 3連敗後 三連敗なんて信じられませんわ… ごめんなさい…少し調子が悪かったんです…本当よ。 専用スキル解放時 ○○(呼び方)!私の専用スキルが解禁されたようですよ!早速使ってみましょう♪ 親密度Lv5後 ○○(呼び方)と過ごして暫く経ちますが、日ごろの感謝を込めて何かしてあげたいですわね。何がいいかしら… 親密度Lv10後 ○○(呼び方)が喜ぶことをして差し上げたいですわね…そうだわ!演奏会をしましょう!マスターのために心を込めて演奏しますわ♪ 親密度Lv20後 ○○(呼び方)が喜ぶような曲を演奏したいですわ!どんな曲がいいかしら…気持ちを伝えられるような曲がいいですわね♪ 親密度Lv30後 ○○(呼び方)へ送る曲のイメージがわきませんわね…甘いものでも食べてインスピレーションを高めましょう♪ 親密度Lv40後 ○○(呼び方)に送る曲…ベイビーラズに相談しましたが…「ロックンロールでクールにキメてやろうじゃん!」って、ロックは違う気がしますのよね。 親密度Lv50後 ○○(呼び方)へ送る曲…決めましたわ! そうと決まればさっそく○○(呼び名)への招待状を書きましょう! うふふっ、まるでラブレターみたいですわね♪ 親密度Lv60後 ○○(呼び方)へ招待状をお渡しましたがドキドキしましたわ…あとは当日まで練習あるのみですわね! 親密度Lv70後 ついに演奏会当日…今日は素敵な演奏を○○(呼び方)へ捧げられるよう頑張りますわ! 親密度Lv80後 ○○(呼び方)、今日は私の演奏会へお越しいただき、ありがとうございますわ!ぜひ楽しんでくださいね♪ 親密度Lv90後(ランダム) ○○(呼び方)、私の気持ちを込めてこの曲を捧げますわ…曲のテーマは永遠の愛ですわ! 親密度Lv90後(ランダム) ○○(呼び方)、私の熱い気持ちをこの歌に込めますわ!!ロックンロール!! 親密度Lv100後 ○○(呼び方)、私の演奏どうだったでしょうか?気持ちが伝わりましたか?うふふっ、今後ともよろしくお願いしますね♪ 親愛度Lv1~19限定 はい、何ですか? 親愛度Lv20~39限定 ○○(呼び方)、バトルばかりではなくたまにはゆっくりしませんこと? 親愛度Lv40~59限定 ○○(呼び方)はどんな音楽を好んで聴かれるのかしら?興味がありますわね。 親愛度Lv60~79限定 ○○(呼び方)といると心が落ち着く気がしますわ。○○(呼び名)も同じ気持ちかしら? 親愛度Lv80以上 ○○(呼び方)、私、○○(呼び名)の為に気持ちを込めて演奏しますわ。聴いていただけますでしょうか? 頭タッチ(親密度0~19) やめてください!女性の髪をいきなり触るなんて。 (親密度20~39) 私の頭を触るなんて、ダメに決まっているでしょう。 (親密度40~59) あら、なんですか? (親密度60~79) いきなり頭を触られて、怒らなくちゃいけないのかもしれないけど…○○(呼び名)ならいいわ… (親密度80~) ○○(呼び方)…なでるのが上手ね。もっと撫でることを許してあげるわ… 胸タッチ(親密度0~19) い、いやっ! ○○(呼び方)の人柄が分かった気がします。 (親密度20~39) ○○(呼び方)! 失礼な方ですね。触らないでくださるかしら? (親密度40~59) きゃっ! ○○(呼び方)…高尚な趣味をお持ちなんですね。 (親密度60~79) ○○(呼び方)…恥ずかしいので、人前でさわるのはやめて下さるかしら…? (親密度80~) ○○(呼び方)…私だけっていうのであれば構いませんが、他の神姫にも同じことをしたら許しませんわよ。 尻タッチ(親密度0~19) まぁ!? ○○(呼び方)、もうあなたに用はないわ!クビよ! (親密度20~39) まぁ!? ○○(呼び方)!世の中には許されない冗談があることをご理解いただけるかしら? (親密度40~59) まぁ!? ○○(呼び方)、弁解があるなら聞いてさしあげます。まぁ聞くだけで許しませんけど。 (親密度60~79) ○○(呼び方)!他の神姫にもやっているのでしょうか?立場を弁えてください。 (親密度80~) ○○(呼び方)…そうね、使用人にご褒美も必要なのかしら。特別に許してあげるわ。 通常会話 たまにはお洒落をして、バトルを忘れてみるのもいいですよね うふふっ。 好きな言葉は努力、勝利… そして…スイーツかな。うふふっ♪ 好きなことですか?オーケストラの演奏は大好きですよ♪ バトルについて?バトルの最中でも、気品だけは失いたくないものですね。 ○○(呼び方)は炊事や洗濯もお得意なのかしら?だとしたら、まさに使用人として完璧ですね! そういえば○○(呼び方)はどんな楽器が弾けるのかしら?私とデュエット出来るような楽器は引けてほしいですわね。 ○○(呼び方)。部屋にあった汚い紙切れを捨てておきましたよ。え?あれが紙幣というものなのですか? ○○(呼び方)。何か私にお願いしたいことってありませんか?聞いてさしあげますよ♪ クリスマス限定 ねえ?サンタ・クロースさんって、何時にいらっしゃるお約束なのかしら?ちゃんと正装でお出迎えしたいわ♪ 年始限定 あけましておめでとうございます!今年こそ私に相応しい品格を身に着けられるよう応援しますからね♪ 武装カスタム 戦闘力Up・武器LvUP時 なるほどですね。 ありがとう。 いい感じね。 よぉーし! どうですか? いいですね♪ まあ!すごいですね! 最高ですね! へぇー! うふふ♪ 戦闘力Down時 あははは…。 何でですか? えーっと… うーん… 素体カスタム 親密度LvUp時 また一つ、強くなったようですわ。ほめてくださっても、いいんですよ? 限界突破時 私の技量、こんなものじゃないんですのよ?これからも、期待してくださいね。うふふっ♪ 出撃時 キャラ入れ替え 楽しい演奏会にしてあげるわね。 バトル開始時 バトルも演奏も、上品に参りましょうね。 さあ皆さん!私を楽しませてくださいね? → 華麗なるコンチェルトをお楽しみくださいね。 バトル中 撃破時 いい音を奏でますね。 ファンタスティカー! コンテナ入手時 こちら、いただきますね。 被弾時 今日はチューニングが今一つみたいね…。 オーバーヒート時 まぁ、オーバーヒートだなんて!? スタン時 目が回りますわぁー…。 デバフ被弾時 不協和音が、響いてますわよ…。 スキル発動時 (能力強化系)激しいのはお好きかしら? (HP回復系)激しいのはお好きかしら? (デバフ系)大人しくなさってね。 (攻撃スキル)あなたの心に響かせて差し上げます! (チャーミークリアボイス)行きますよ!私と 一緒に 華麗なる 協奏曲(コンチェルト)を 奏でましょ! 被撃破時 私の弦が…、こんなところで切れてしまうなんて…! 演奏の途中で…、倒れるわけには…! 次出撃時 うふふ。ここからは私におまかせくださいね。 サイドモニター 応援時 がんばってー! まあ!すごいですね! 交代時 行ってらっしゃーい! 私が出ますね! 被撃破時 ごめんなさい… よしよし、頑張りましたよ。 バトル終了時 1位 やっぱりフィナーレは私たちの雄姿で決まりね!うふふ♪ 私って、どうしてこんなに強いのかしら?もう少し、手加減してあげてもよかったかしら? → さあ、祝杯を上げましょう!次のバトルも、華麗に演奏するわね。 2位 あららー…ちょっと、手加減しすぎたかしら?まあ、たまには華をもたせてあげましょうか。 あら…一位じゃないなんて…ちょっとすっきりしない結果ね。 → 次は、プレリュードから全力で演奏しましょう。手加減は無用よ。 3位 えっ?3位?ま、まあ、たまには…こういうときもありますわよ。落ち込まないで? 私たちが、3位だなんて…悔しい…。この気持ち、どう表現したらいいの? → 私の力は、こんなものじゃないってこと、次こそみんなにみせてあげるわ! 4位 こんなに差を付けられるなんて…さすがにショックだわ…。 あら…最下位だなんて…。なんだか、悪い夢でも見てるのかしら…。 → この悔しさをバネに、次はトップを取って見せるわ! カラフルコンダクト 酔いしれる 甘美な コンサートね 奏でるわ バトルの プレリュードも マエストロ あなたに ついて行くわ 神姫親密度アップ時 今、私たちの心が、一つになった気がしたわ。 マスターレベルアップ時 おめでとう!日々の練習の成果が発揮されたんですのね! コンテナ獲得後1位 もちろん、コンテナも用意してるわよ。これで次のバトルも、華やかにいきましょうね! コンテナ獲得後2位以下 ああ、でも、コンテナは確保してるわ。これを活用して、次は一位に輝きましょうね。 レイド成功時 やっぱりフィナーレは私たちの雄姿で決まりね!うふふ♪ レイド失敗時 悔しい…。この気持ち、どう表現したらいいの?さすがにショックだわ…。 神姫ショップお迎え時 はじめまして。バトルも演奏も、優雅に奏でるから、期待していてね。 ゲームオーバー時 お疲れさま。まだまだフィナーレには早いですわよ?私、待たされるのは嫌いだから…早めに会いに来てくださいね?うふふ♪ + リセット開始 神姫の想い、大切に。 + 選択した神姫をリセットします。よろしいですか? リセット開始 リセット…?わ、私たちの関係を、消したいだなんて…。 はい を押す 噓でしょ!?嘘だと言ってちょうだい!私…まだ一緒に演奏したいの!バトルもしたいの!こんなところで消えてしまうなんて…嫌ぁ…。 はい を押す(二回目) 本気なのね…?どうしても、お別れしたいのなら、仕方ないわ…。残念だけど、最後は、笑ってお別れしましょう…?さようなら…。 リセット完了 初めまして。どんな音楽がお好み?これからよろしくね! リセット取消 リ、リセット…しないのね…?わ、私は、本気じゃないって分かってたんだから!今度そんな冗談言ったら、許しませんよ! 親密度○時イベントのオーナーの呼び方 マスター・アモーレ・兄たん 神姫ハウス内コミュニケーション ステータス情報 親密度Lv1 ATK DEF SPD LP BST N 40 30 90 330 125 R 45 35 100 380 145 SR 50 40 110 430 165 UR 55 45 120 480 185 親密度Lv100 ATK DEF SPD LP BST N - - - - - R - - - - - SR - - - - - UR - - - - - マスクステータス 1/s ジェム回収展開速度 ブースト回復量 ダッシュ速度 ダッシュ時ブースト消費量 ジャンプ時ブースト消費量 対空時ブースト消費量 防御時ブースト消費量 N 1500 150 960 85 70 20 90 R 1050 105 90 40 110 SR 1140 125 110 60 130 UR 1230 145 130 80 150 覚えるパッシブスキル一覧 最後の調律【紗羅檀専用】瀕死になるとデバフを受けた際デバフ効果を反射する 早熟型のパターンで覚えるパッシブスキル 防御力アップ[小]防御力を上げる クリティカル発生アップ[小]クリティカルが出る確率が上がる 攻撃スピードアップ[小]攻撃時のスピードが上がる ジェム出させる量アップ[小]敵に攻撃した際に出るジェムの量を増やす 体力最大値アップ[小]体力の最大値を上げる 攻撃力アップ[小] *要限界突破(L110)攻撃力を上げる ため威力増加[中] *要限界突破(L120)ため攻撃の威力を上げる 通常型のパターンで覚えるパッシブスキル よろけ軽減[小]よろけの行動不能時間が短くなる スピードアップ[小]移動する際のスピードアップ ブースト最大値アップ[小]ブーストゲージの最大値を上げる 体力最大値アップ[小]体力の最大値を上げる クリティカル発生アップ[小]クリティカルが出る確率が上がる ブーストアップ[小] *要限界突破(L110)ブースト時の移動スピードアップ 射撃弾数+2 *要限界突破(L120)射撃時の残り弾数を増やす 晩成型のパターンで覚えるパッシブスキル 体力最大値アップ[小]体力の最大値を上げる 攻撃力アップ[小]攻撃力を上げる スピードアップ[中]移動する際のスピードを上げる ブースト最大値アップ[小]ブーストゲージの最大値を上げる 射撃弾数+1射撃時の残り弾数を増やす 全能力アップ[小] *要限界突破(L110)全ステータスがアップする ため時間減少[中] *要限界突破(L120)ため時間を減少する 神姫固有武器補正 ※レアリティが上がる毎に得意武器は-5%、苦手武器は+5%される。数字はレア度Nのもの。 得意武器 +50% 回復・補助 +30% 投擲武器・防具用武器・片手斬撃武器 +20% 下手持ちヘビーガン 苦手武器 -30% 格闘打撃武器・両手打撃武器 -25% 片手打撃武器 神姫考察 攻撃力 防御力 機動力 総評・運用 神姫攻略法 お迎え方 2022/6/10~から神姫ショップに登場 アップデート履歴 コメント フブキさん、ミズキさんと似たように運用しています。足廻りが遅くなった分色んな武器を扱えるようになった印象ですね -- 赤サム (2022-07-03 14 26 26) 名前 コメント
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「犬子さん……」 不安な様子を隠そうともしないマスターさん。その呼びかけに、実は意味などありません。 ただただ不安で、声をかけずにはいられないだけなのでしょう。 私はそんなマスターさんに、優しく微笑みかけます。 「そんな顔をしないでください、マスターさん。いつかこの時が来るということは、以前から話し合っていた通りじゃないですか」 「ええ、ええ……この件に関しては、私たちは十分に話し合いました。 そのための準備だって繰り返してきました。 ですが……ですがそれでも、私は不安でならないのです。 こうして、犬子さんとお話しするのが、これが最後になってしまうのではないかと……!」 ……実を申せば、マスターさんのこのお言葉も今に始まったことではなくて。 幾度となく、幾度となく、同じお言葉を――同じ不安を、吐露されてまいりました。 ですがそれでも、私はその度にマスターさんのこのお言葉を真摯に受け止めます。 そこには、もったいないばかりの、私へのお気遣いが溢れているのですから。 「大丈夫ですよ、マスターさん。きっとまた、こうしてお話できます。約束しますから。 また目を覚ました私は、真っ先にマスターさんに『おはようございます』って言うんですよ。 いつものように正座して。 いつものように深々と座礼して。 だからその時は、マスターさんも一緒に、座礼してくださいね?」 「ああ……それは素敵ですね。約束しますよ」 マスターさんは僅かに不安な表情を引っ込めて、目を細めて笑いました。 まるでそれが、かなわぬ夢の光景であるかのように。 「現在時刻は23:59……もうすぐ時間です」 私は、笑顔を崩さぬままで、そういいました。マスターさんの不安を、少しでも取り除けるようにと。 「あ、はい……あの……」 マスターさんは、まだ何か言いたそうでした。ですが、その未練を断ち切るのもまた優しさと、私は学びました。だから私は笑顔のままで、最後のご挨拶をします。 「おやすみなさい、また明日」 「あ、はい、また明日」 時刻が0:00を示し、クレイドルに身を横たえた私の思考が、闇に沈んで行きます。 徐々に狭くなる視界の中で最後に捉えたのは、不安そうに私を見守るマスターさんの姿でした。 私は全身が徐々に制御を離れるなか、ほんの僅かに微笑みを浮かべます。 マスターさん…… そんな顔をしないでください 明日になったら…… きっと…… また…… 笑顔で…… system sleep... ・ ・ ・ ゆっくりと、私は起動していきます。同時にセンサーが周囲の情況把握を開始。 体内時計を確認すれば、時刻はAM07:00ジャスト。 予定通りです。 そうして目覚めた私の目に一番最初に飛び込んできたのは、 私が眠りについた時とまったく同じ姿勢で私を見守る、マスターさんの姿でした。 「犬子さん……」 「マスターさん……ひょっとして、ずっと付いていてくださったんですか?」 「あ、いや、その……申し訳ありません、不安で寝付けなくて」 照れくさそうに頭を掻くマスターさんに私は顔をほころばせつつ、いたずらっぽく言います。 「だめですよ? 今日もお仕事なんですから、しっかりお休みなさらないと」 「あー、いや、面目次第もございません」 困ったように頭を掻き続けるマスターさんですが、その顔は晴れやかです。 そしてそんなマスターさんの姿に、私は感情回路が深く温かい感覚で満たされるのを感じます。 くすりと一度小さく笑うと、私はクレイドルから身を起こし、膝をつき似非正座の姿勢になります。 そして、ゆっくりと、深々と頭を垂れます。そう、昨晩約束したように。 「おはようございます、マスターさん」 「あ、おはようございます犬子さん」 私は顔を伏せたまま、マスターさんも慌てて頭を下げる気配を感じます。 それから私たちは、どちらからともなく示し合わせたかのようにゆっくりを顔を上げました。 「それからマスターさん」 私は、マスターさんににっこりと満面の笑顔を向けました。 「武装神姫の自動起動タイマー設定の成功、おめでとうございます」 <そのよん> <そのろく> <目次>
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ウサギのナミダ・番外編 黒兎と塔の騎士 後編 ◆ 鳴滝修平の夢は、格闘技を極めることだった。 世界最強なんて見果てぬ夢だが、そう自負できるほどに強くなりたかった。 志したのは小学校に入学する時分のことだから、随分前の話だ。 鳴滝少年は、数ある格闘技の中から、中国拳法を選択した。 近所に道場があったからだ。 鳴滝少年は熱心な入門生だった。 拳法を身につけるのも面白かったし、強くなることが実感できた。 それは中学生、高校生になっても変わらなかった。 実際、強くなったと感じられたのは、喧嘩の時だった。 格闘技をやってるだけで、何かとやっかいごとに巻き込まれる。 殴り合いの喧嘩をしたが、拳法の技は使わなかった。 師匠から私闘での使用を禁じられていたからだ。 だが、使わなくても負けることはなかった。 いつか、思うさま技を使うことがあるだろうか。 そう思いながら、日々練習に励んでいた。 その生活が一変したのは高校三年生の時。 交通事故にあった。 自転車に乗っていたところで、車にはねられた。 命に別状はなかったが、自転車と左の膝が壊れた。 入院生活の後の、長いリハビリのおかげで、なんとか日常生活は不自由なくできるようになった。 でも、激しい運動はできなくなった。 格闘技なんてもってのほか。左膝は弱点ですらある。 今も道場には行っているが、それは自分を守ることに備えるためであり、以前のような前向きな気持ちではなかった。 だから、リハビリ明けの直後は、荒れた。 つっかかってくる不良やヤンキーを、片っ端から倒して回った。 自分の強さを確認するための幼稚な手段、だった。 そんな意味のない喧嘩に飽きた頃。 鳴滝は武装神姫に出会った。 はじめはくだらない人形遊びだと思った。 だが、ある戦いを見て考えが変わる。 それは、銀髪の神姫と、青色の鎧騎士の対決だった。 剣による近接格闘戦。 その動きは人間を超越し、神業の域に達している。 鳴滝はふと思う。 このなんでもありの戦闘領域で、格闘技はどれほどの力を持ちうるのだろうか。 格闘技だけでどこまで上が目指せるのか。 そんな思いつきが、鳴滝の次なる夢になった。 騎士型サイフォス・タイプを購入し、ランティスと名付けた。 そして、格闘技の修練をさせた。 実際のところ、徒手空拳で戦場に立つのは、非常に厳しかった。 はじめはろくに勝てなかった。 だが、鳴滝はあきらめることを知らず、ランティスは鳴滝の夢を愚直に追い続けた。 やがて、自分たち流の戦い方を見い出す。 そしていまや、『塔』でランティスにかなう神姫はいない。 鳴滝はランティスに感謝している。 鳴滝の夢はかないつつあるのだから。 ◆ 手甲から飛び散る紫電の向こう。 正面に立つ神姫の姿を認めて、ランティスは愕然とした。 「貴様……どうして……」 ティアは雷迅弾を放ったときそのままの姿で立っている。 ありえない。 超速の弾丸は、間違いなくティアが立つ場所を通過している。 なぜあの黒い神姫は五体満足で立っていられるのか。 「どうして、どうしてそこに立っていられるっ!?」 ランティスの叫びに、ティアは困ったような視線を向けるばかりだった。 ◆ ランティスと鳴滝の様子に、観客たちもどよめき出す。 シスターズの四人と安藤も、首を傾げていた。 彼らは皆、ティアが何をしたのか、全く見えていなかった。 安藤は、シャツの胸ポケットにいる、彼の神姫オルフェに尋ねた。 「オルフェ……ティアが何したか、見えたか?」 「見えました……けど……」 人間では追いきれなかった動きも、神姫の目では捉えられたらしい。 だが、オルフェは釈然としない表情で首を傾げていた。 「ティアは何をした?」 「何をしたというか……特別なことは何も」 「え?」 「ただ普通に……いつものようにステップでかわしただけです」 「は?」 安藤はオルフェの言っていることがすぐには理解できなかった。 そこへ銀髪の神姫が口を挟む。 「マスター安藤。確かに今のティアの動きは、半円を描く普通のステップでした。 ……ですが、ティアは、出来うる限り最速かつ最小半径でのステップで、雷迅弾を回避したのです」 「最小半径って……」 安藤には想像もつかない。 つまり、超音速で飛来する球体を、紙一重で見切ってかわした、ということでいいのだろうか。 「……っていうか、雪華は何で俺のこと知ってるんだ?」 「ティアと同じチームの神姫とマスターの情報は調べ上げてあります」 さも当然といわんばかりの雪華であった。 □ ギャラリーがどよめく中、俺はむしろ不思議な気持ちでいた。 別に何も特別な技を使ったわけじゃない。 その証拠に、俺からティアへの指示はたった一言、 「ステップでかわせ」 だった。 ティアはそれを忠実に実行しただけだ。 確かに最近、ティアには近接戦用にステップを練習させていたが……。 「遠野……今のはなんて技だ……?」 大城も呆けたように俺に聞く。 まわりを見ると、みんな俺に注目していた。 俺は小さくため息をつく。 「名前を付けるほどのことじゃないんだが……そうだな、『ファントム・ステップ』とでも名付けようか」 「ファントム・ステップ……」 うめくように鳴滝が言う。 俺は頷いた。 「そう。だが、ファントム・ステップは単発の技じゃない。連続でやると……こうなる」 バトルロンド筐体の画面の中。 ランティスがティアに向かって突進していくところだった。 ■ 「たった一発かわせたからって……いい気になるな!!」 ランティスさんが叫びながらわたしに向かって突っ込んでくる。 どうすればいい? 間合いを取ってかわすのは簡単だけれど。 そう思ったとき、マスターから指示が来た。 『ティア、練習してたあのステップですべてかわせ』 「はい」 『隙あらば反撃だ。練習の成果、見せてやれ』 「はいっ!」 やっぱり、あのステップ……ファントム・ステップと名付けられたのは後で知った……を試すために、この試合は銃器がセッティングされなかったんだ。 ファントム・ステップは、わたしが最近集中的に練習していた技。 わたしが近接格闘戦をするようになってから、マスターが必要だと言って、練習するようになった。 できるだけ素早く、できるだけ相手から離れずに、ステップでかわす。 それが基本。 ランティスさんが両手を顎につけた体勢で踏み込んでくる。 間合い。 左右のパンチから左脚のハイキック。 流れるように淀みのないコンビネーション。 わたしは後ろに下がるステップで、左右のパンチをかわし、半円のターンでキックをはずす。 ステップは全部、攻撃に対して一定の距離。 空を切るハイキックが風を巻き、わたしの前髪を揺らす。 わたしはランティスさんを見た。 大きな動作の後なのに、もう隙をつぶして構え、攻撃態勢に入っている。 反撃の暇はない。 ランティスさんは躊躇なく踏み込んできた。 今度はさらに深く。 腰だめの右拳を斜め上に突き上げるようなアッパーカット。 それも半円のターンでかわす。 すると今度は、踏み込みながら、左腕で細かいパンチを三発放ってきた。 だけどそれは、三発とも同じ距離。 それをかわすと、また踏み込んで、右のパンチを二、三発。 わたしは右左と順番に放たれるパンチを、ジグザグのステップでかわしていく。 かわすたびに、ランティスさんの表情が険しくなっていく。 ◆ ランティスはティアに向かって膝蹴りを繰り出した。 これもかわされる。 だが、これは誘い。 上げた右膝を降ろさず、空手の側方蹴りに移行する。 突然間合いは伸びる。どうだ。 だがそれも、半円のターンでかわされる。 「くっ……!」 ばかな。 こんなことはありえない。 ランティスはこれでも考えながら攻撃をしている。 技のスピード、キレ、間合いの変化、技の変化。 もちろんフェイントも交えている。 だが、そのことごとくをかわされる。 しかも一定の間合いで。 ティアは必ず踏み込みが届く間合いで、自分の正面にいるのだ。 当たるはずの攻撃が当たらない。 あるはずの手応えがない。 まるで亡霊を相手にしているようだ。 「お、おおおおおぉっ!!」 ランティスは吠えた。 左右のハイキックを順に放ち、さらに振り上げた左脚を上から落とす、かかと落とし。 それも、なめらかなS字のターンが命中を許さない。 だがランティスは止まらない。止められない。 今度は降ろした左脚を支点に、旋風のようなミドルキックを放つ。 攻撃範囲の広さは、ランティスの持つ蹴り技でも随一だ。 しかし、それもかわされる。なんと、ランティスが振るうつま先を、ターンで回り込むようにして回避した。 ランティスはさらに蹴る。同じ方向から、跳ねるように、リズミカルに、旋風のような蹴りを。 しかし、当たらない。 黒兎の神姫は、目の前を、亡霊のように舞い続けている。 「く、くそおおおぉぉっ!!」 自分の身につけた技のすべてが、たった一つの技に否定される! 技を一つかわされるたび、心が絶望に浸食されていく。 ランティスは心を削るような思いで攻撃を続ける。 ◆ 「すごい……」 安藤は思わずつぶやいていた。 ランティスの息もつかせぬ連続技。 そこにはあらゆる格闘技の技が詰め込まれていた。 キックボクシングのコンビネーション、ボクシングのパンチに、ムエタイ、空手の蹴り技。 かかと落としはテコンドーの動きだったし、今見えるダンスのような回し蹴りは、たぶんカポエラだ。 格闘技をちょっと知る程度の安藤にさえ、ランティスの技の多彩さがわかる。 だが、それ以上にティアがすごい。 ランティスのあらゆる技は、タイミングもスピードもリーチもすべて違っている。 だが、ティアはそのことごとくを紙一重でかわし続けているのだ。 しかも、ただ一つの技……ステップで。 その様は、まるでパートナーとダンスをしているかのようだった。 「ちょっと、涼子? 大丈夫?」 美緒が小さな声を上げた。 見れば、涼子が頭を押さえながら、大型ディスプレイに見入っていた。 顔色は真っ青だ。 「すごい、なんてもんじゃ……」 涼子は、震える声で、言った。 「ティア……かわしながら、誘導して……塔の外周を回ってる……」 「な……」 安藤はすばやく大型ディスプレイを見る。 ランティスの右上段蹴りが途中で変化し、下段蹴りになって、ティアのレッグパーツを狙う。空手の蹴り技。 しかし、つま先は、ティアのランドスピナーをかすめたのみだ。 そう、二人の攻防はずっと続いていて、途切れることがない。 周囲を壁に囲まれた塔の中で、移動しながらの攻防を続けるには、塔の外周を回るように移動するしかない。 そして、二人の神姫はそれを忠実に実行している。 移動の舵取りは、ランティスの前方にいて、かわし続けるティアがしているはずだった。 涼子は戦慄する。 神業なんてレベルじゃない。 ランティスの打撃は、どれ一つとっても、達人の域を越えている。 それを正面でかわしながら、行き先を誘導さえできるなんて。 武道をたしなむ涼子だからこそ、目の前のバトルが驚愕のレベルにあることを見抜いていた。 「でも、ティアはなんだってそんなことを……?」 「おそらくは、ランティスの技を引き出すためです」 素朴な疑問に答えたのは、全国チャンピオンのマスターだったので、安藤は少なからず驚いた。 だが、当の高村はそんなことを気にもかけず、気さくな様子だった。 「武装神姫にとって、技とは、マスターとの絆が生み出す力です。 マスターの想いをバトルで具現化するための技術……それが武装神姫の『技』なのです。 装備に頼らず、技を駆使して戦うという点において、あの二人はとてもよく似ています。 だからなのでしょう。ティアはランティスのすべての技を……つまり、マスターの想いと二人の絆のすべてを引きだし、受け止めようとしているんですよ」 安藤は高村の言葉に途方に暮れながら、また大型ディスプレイに目を移す。 ランティスが攻め、ティアがかわす。 その姿はダンスパーティーで踊るパートナー同士のようにも見える。 それほどに華麗で美しい動き。 「ランティスだけではありません。ティアもまた、技のすべてを出し尽くそうとしている……」 ◆ 気付いているだろうか? 雪華は、画面上のランティスを見つめ、思う。 ティアのファントム・ステップは、ただ一つの技、ではない。 ステップやターンを駆使して、近接距離を一定に保つ。それがファントム・ステップだ。 ティアはあらゆるステップ、あらゆるターンを駆使して、ファントム・ステップを成立させている。 ランティスが「格闘」を極めた神姫だとすれば、ティアは「滑走」に特化した神姫だ。 ファントム・ステップは、ティアがこれまで身につけてきた、膨大な「滑走」の技の上に成り立っている。 ランティスはそれに気付いているだろうか。 画面上の彼女の表情からは、苦悩と焦燥が見て取れる。 雪華はランティスが嫌いなのではない。愚直なまでにマスターの夢を追い求める姿は、好ましいとさえ思う。 だからこそ、彼女には気付いてほしい。 技同士のバトルに、神姫の出自など、関係がないことを。 「それにしても……」 雪華はつぶやき、ティアの姿を見つめる。 表情がほころぶのと同時、身震いする。 雪華と戦ったときよりもなお、彼女の技は冴えていた。 あのとき、雪華の『レクイエム』をかわしたあとの神懸かり的な機動が、すでにティアのベースラインの動きになっている。 ティアは確実に進化している。 それが嬉しい。 そして彼女に心からの尊敬を抱き、そしてまた戦ってみたいと、雪華に思わせるのだった。 ◆ 鳴滝は喜びに震えていた。 高村について、こんなゲームセンターまでやってきて正解だった。 秋葉原での戦いにうんざりしていたのは、ランティスだけではない。 マスターである鳴滝もまた、火力と物量でばかり挑んでくる対戦者たちに飽き飽きしていた。 だが、ティアは違った。 どんな神姫とも違う機動力で、彼女だけが持つ技を駆使してランティスと戦っている。 ランティスの技に、技で挑んでくる神姫がついに現れた。 そう、待っていた。ずっとこんな相手が現れるのを待ち望んでいた。 ランティス、今お前はどんな気持ちだ? どんな気持ちで戦っている? ……なんでそんなにつらそうな顔をしている。 こんな好敵手と出会えることは、俺たちのような輩にとっては最高のことじゃないか。 もっと喜べ。 そしてもっとバトルを楽しめ。 このバトルの先に、俺たちの見たかった地平が、きっと見えるだろう。 ◆ そんなマスターの想いとは裏腹に、絶望と焦りを顔に浮かべながら、ランティスはティアに打ち込み続けた。 しかし、どんな打撃も、どんなコンビネーションも、ことごとく回避されている。 『ランティス』 「師匠!」 彼女は鳴滝をマスターと呼ぶよりも、師匠と呼んだ方がしっくりくる、と思っている。 『なぜあれを出さない』 「……ですが、この娼婦の神姫に、あの技を出すほどでは……!」 『出すほどだ。現にお前の打撃は、一発もティアに当たってないぞ?』 「……っ!」 『もう認めろ。ティアは同じステージに立つ資格のある好敵手だと。出し惜しみはするな。むしろ、すべてを見せつけてやれ』 「……」 ランティスは迷う。 師匠の言葉は理解できるが、「心」が納得しないのだ。 あの下賤な神姫に、師匠から直に教わった技を使うことにためらいがあった。 しかし、もはやランティスは覚悟を決めるしかなかった。 奥の手を出す覚悟を。 この試合、敗北は決して許されないのだから。 「ハアアアアアァァッ!!」 迷いを振り払うように、気合いを入れる。 そして、ティアに向けた一撃の踏み込み。 瞬間、何かが爆発したような音と共に、地が揺れた。 ■ ランティスさんが深く踏み込んでくる。 その脚が着地した瞬間、地響きが来た。 「わっ」 一瞬、地面が揺れる。 ランドスピナーが傾く。 横構えになっていたランティスさんが腰を落とし、両手の掌を彼女の両側に突き出した。 不安定な姿勢ではあったけど、わたしは間合いを大きめに取るようにランドスピナーを走らせ、からくもランティスさんの一撃をかわした。 彼女と対峙する。 そして、ぞっとした。 ランティスさんの立っている、その足元。 踏み込んだ場所がランティスさんの足形に窪み、地面に放射状のひびが入っている! いやな感じがする。 いまの掌打はからくもかわせたけれど、受けていたら、どんなことになっていただろう。 わたしに想像する間も与えず、ランティスさんがまた来た。 またしても低く、深い踏み込み。 今度はもっと深い。まるで、身体全体でぶつかってくるような……。 わたしの位置は壁際で、もうぎりぎりでかわす余裕はなかった。 ランティスさんを大きく回り込むように回避する。 正解だった。 小手先の技じゃなかった。 ランティスさんは踏み込んで背中を打ち付けようとしてきた! 背中で攻撃、なんて、聞いたこともない。 わたしが今いた場所を、ランティスさんの背中が通過して、そのまま塔の壁に激突する。 見間違いだと思う、でも。 ランティスさんの背中が当たった瞬間。 高い高い塔の壁が、一瞬、たわんだように見えた。 □ まるでミサイルが直撃したかのような爆発音。 ランティスを震源地に、短い地震が起きて、ディスプレイの映像を揺らす。 バーチャルで構成されたステージのカメラの位置は動かないはずだから、塔全体が揺れたのだ。 ランティスが姿勢を戻して、ティアと対峙する。 その背後。 いましがた、ランティスが背中を打ち付けた壁が、彼女の背中の形でクレーターになっている。 クレーターのすそ野から、大小のひび割れが大きく広がっていた。 そして。 その壁が粉々に砕け、大きく崩れ落ちた。 「八極拳か……これほどの破壊力とはな」 あの特徴的な、背中からの打撃に見覚えがある。確か『鉄山靠』とか言う技だ。 八極拳は中国拳法の一流派だ。 俺も詳しくは知らないが、震脚と呼ばれる強烈な踏み込みから生み出される破壊力が特徴だと聞いたことがある。 鳴滝が感心したように、俺に言う。 「よく知っているな。ランティスの八極拳は俺の直伝だ」 「君も拳法をやってるのか。なるほど、だから師匠、と呼ばれてるんだな」 「そうさ。……どうする、遠野。踏み込むたびに地面を揺らされて、ファントム・ステップを続けられるか?」 鳴滝は不敵に笑って、俺を挑発する。 だが、不愉快ではない。 鳴滝もこのバトルの駆け引きを楽しむために、俺を挑発している。それがわかる。 ならば一つ、俺も楽しんでみようか。 「試してみるがいい」 「ふふ……八極拳の技が単発だと思うなよ。連続でやると、こうなる」 鳴滝の言葉と同時、ランティスが再び前に出た。 完結編へ> Topに戻る>